二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン×REBORN! 十年後の世界で ( No.107 )
日時: 2012/07/22 16:27
名前: しろお (ID: 76WtbC5A)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=wVpNdLMtaeA&feature=related

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「ふーん。アフロディも、大変だったんだな」
「ツナ達に比べれば、たいしたことないよ」
「今は何してんだ?」
 リボーンがコップに入ったコーラを飲みながら訊く。
「今は、僕、サッカーやってるんだ。未来の僕が、サッカーの監督やってて、僕も頑張ろうって思ったんだ」
「でもその様子じゃ、怪我しちまったみたいだな」
「うん。ちょっと、敵が特殊な連中でさ」
「アフロディ、お前、サッカー好きか?」
「え。どうしたの急に」
「サッカー好きかって訊いてるんだ」
「そうだね……。僕はやっぱり、サッカーが好きだよ。サッカーやってたから、ツナ達に会えたし、未来にも行けた。サッカーやっててよかったって、心から思うよ」
「そうか。初めてお前に会ったとき死ぬ気弾を使わなかったのは、死ぬ気弾もドーピングも同じようなもんだからだ。だがアフロディ。今のお前は見事に、あの時から復活した」
「そ、そうかな? 少しは、変われたかな」
「ああ。お前が復活するのに使ったのは、ドーピングでも死ぬ気弾でも無い。お前自身の努力だぞ」
「努力……。努力、か」
「これからどうするんだ、アフロディ」
「サッカーをやろうと思うんだ。さっきの話で出たけど、松風天馬って子。 あの子、ミルフィオーレだったけど、サッカーは好きでやってるみたいだったんだ。僕は人殺しになってしまった。罪滅ぼしって訳じゃないけど今は一つでも、世の中のために何かしたいと僕は思ってる。前までは、なんでサッカーやってるのかわからなかった。でも、今は違う。好きだからやるんだし、松風くんの分までやりたいと思う。だから……」 
「そっか。もう、アフロディともお別れなんだな。この家も少し静かになるな」
「……でも、また会いにくるさ、きっと! 約束さ! ……それまでに、ツナは立派なマフィアのボスになってると……いいね」
「は、はは。そうだね、頑張るよ」
「アフロディ」
 リボーンがアフロディの名を呼ぶ。
「1つだけ忘れんなよ。俺たちファミリーはいつでもお前と一緒にいる。けどファミリーでもなんでもいい、————お前ならサッカーを、お前のママンを、そして自分の大事なものを守るために」
 リボーンは手を銃のようにして、人差し指を、アフロディに向ける。
「死ぬ気で戦え」
  


 
 




 見送りを背にして、アフロディは並盛を去った。
 一歩一歩、波乱の日々から遠ざかっていくに連れてたくさんの思い出が呼び起こされ、その時の人生の充実感をまた味わいたいと願う心がぶくぶくと湧いてくる気持ちが、アフロディの心中に確かにあった。しかし彼は決して振り返ることはしなかったのである。
 何のためにサッカーをやっているのか? たまにそれが分からなくなる選手も多いだろう。ふっとそうなってしまう時もあれば、勝負に負けてしまった時、うまくいかないことが続いたりする時にもある。
 だがそういう時に助けてくれるのは、いつだって仲間の存在だといつか人は気付く。
 アフロディという少年がいた。彼はこの物語において、神になるという望みは果たせられなかった。
 けれど彼には、神が持つ大きくて偉大な翼よりも、大事な翼ができた。背中を押して未来へ羽ばたかせてくれる、仲間という翼だ。
 








            






         イナズマイレブン×REBORN!   第三幕   使った物




                       完





        








atogaki.1       後書き






 まず最初に、見てくれた方々、感想を下さったしろくろろ様、夜桜様に感謝します。ありがとうございました。
 ここまで長かった……。でも書いていて、楽しかったです。
 最初はここまで長くなるなんて、そしてこんなに見てくれたり、感想がついたりするなんてこれっぽっちも思ってませんでした。こんな作品でも読んでくれる、感想をつけてくれる優しい人がいることが、僕はとても嬉しかったです。
 
若気の至りみたいな作品ですが、これからも頑張りたいです。 
 小説が好きな気持ちだけは、誰にも負けない。そういう人が上達する……といいなっていう願望……ですかね^^(何


最後に
ありがとうございました。