二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン×REBORN!  神の復活  ( No.11 )
日時: 2011/12/06 20:14
名前: しろお (ID: eR9v1L6x)


 しろくろろさん返信ありがとうございます! なんか時間が被ってしまいましたね(笑
 跡部も菊丸も金太郎も大好きです! かっこよすぎですよ特に跡部! 千石を知っているとは……しろくろろさん、かなりテニプリ詳しいですね。でも狩谷が誰だったかわからない……出直してきます。
 3TOPで腹筋崩壊ですか。そんな……本当に嬉しい限りです。
 確かに吹雪と獄寺、髪型似てますねww 色も同じ感じですし。ていうか実はそれ、自分も思ったことあります!
 獄寺は笹川先輩にタコヘッドって呼ばれてましたね。だとすると、吹雪はタコというよりはカニヘッドですか。
 お、応援してくれるんですか。そ、そんな……
 応援してくれる人がいるのは本当にうれしいです! ブリザードイレブンだって、一度は色々あってあきらめてましたけど、頑張ろうって思えたのは感想をつけてくれた方々や、見てくれた人達のおかげでした。
 少しでもおもしろいものが完成したら……いいな、と思ってます。
 本当に感謝です!
 
 







act.3    中華料理店  楽々軒







 ツナの家を出て、山本、ツナ、リボーン、基山の五人は大通りに出た。
 基山の携帯電話が鳴る。「ごめん先に行ってて」と基山は四人に言って、電話に出る。
 四人が先を歩いて行くのを確認してから、基山は小声でマイクに喋る。
「ああ、バーン? どうしたの? ……ああ、へえ……姉さんが雷門中に……。ふうん、わかった、ありがとう。え? なんかうるさくて聞こえないんだけど……ああ、ガゼルが新曲を熱唱? うん……。そっか。わかった。時間延長しておいてくれるかな? 僕も、もうそろそろそっち行くから。あと、マフィアの件はおつかれさま。いや、まだアフロディ君はスカウトできてないけど、山本君っていう逸材を見つけたよ。うん、間違いないね。彼は天才だ。あ、あとボンゴレファミリーっていうマフィアの組織について調べてほしいんだけどさ…………」








「ここだぞ」
「ここは……中華料理屋かい?」
 看板には、楽々軒と店の名前が書いてある。
「まだ基山の奴が来てないな。俺、ここで待ってるよ」
「頼んだぞ、山本。素振りでもすっか?」
 どこに隠し持っていたのか、リボーンは金属バットを山本に差し出す。「おっ、サンキュ!」と言って山本は快く受け取った。
「げっ。ここ、もしかして、イーピンが働いてるところじゃないの!?」
「イーピン?」
「そうだぞ。今日からここで、お前は働くんだぞ」
「働く!? 僕はまだ中学生だから、アルバイトはダメだよ……」
「大丈夫だ。お前より年下の奴もいるからな。それに、」
「僕より年下……?」
 ちゃおっすと言いながらリボーンはがらっと店の戸をあける。
 頭を覆うようにタオルを巻いたおじさんが、ぼーっとしながら新聞を広げて、高棚に置いてあるテレビを眺めている。
 今が午後三時を回っているからなのだろう。客は一人もいない。
「おお、リボーンくんじゃないか。お? お客さんかい? 今はまだ仕込中なんだ、悪いね」
「いや、こいつは知り合いだ。ところで、イーピンはいるか?」
「今は出前に行ってるよ。川平のおじさん、いつもちょうどお昼過ぎに出前を取るんだ」
「そうか。ちょっとこいつを雇ってほしいんだが」
「ど、どうも。あ、亜風炉と言います……」
「おう! 全然構わないぜ! 美人だから、うちの看板娘第二号だ!」
「あ、いやあの僕は……いてっ」
 リボーンがアフロディの足を踏む。
 リボーンはちょいちょいと手をこまねきする。アフロディは腰を下げ、リボーンの顔の前に自分の耳を傾ける。
 おじさんに聞こえないようなぼそぼそっとした声で、
「女だってことにしといた方が、何かと都合がいいぞ」
 と耳打ちした。アフロディはああそうかと納得した顔をして、こくこくと黙って頷き、
「よ、よろしくお願いします!」
 とおじさんに頭を下げた。
「まあ、仕事の詳しいことは先輩のイーピンに聞いてくれや。……俺より詳しいからな。かっかっか!」
 おじさんは豪快に笑う。
 イーピンとは誰なのだろう、とアフロディは想像する。外国人なのだろうか。
「じゃ、アフロディ。あとは一人で頑張れよ」
「も、もう行ってしまうのかい?」
「これをやるよ。このカメレオンはすげーんだ」
「これは……」
 アフロディは膝を曲げて、リボーンの手に乗っている赤いリボンを受け取る。
「リボン……?」
「これから働く時、そんな長髪じゃなにかと不便だろうと思ってな。どれ、ツナ、結んでやれ」
「ええ!? 俺、結ぶの下手くそだぞ……」
「いいからやれ」
「わ、わかったよ」
 ツナはアフロディからリボンをもらい、後ろに回り込んで長い髪をリボンで束ねる。ツナの蝶々結びは、やはりどこかバランスが悪く片っ方だけ少し輪が大きい。しかしどことなく、人の手の暖かさが掛っている。
「ツナは手がかかるから俺は今、手が離せねえ。ここまで道を用意してやったんだ。あとはお前が信じるように、自由に進んでいけばいい。そうすりゃ、いつか復活できる」
「ありがとう……。ツナ、リボーン。僕……あ、じゃない、私、頑張るよ」
「そのリボンにはきっとすげー能力があるはずだ。レオンの体内で作られたもんだから丈夫だが、大事にしろよ? この世に一つしかねえんだからな」
「ああ、……じゃなかった、うん……」
「昼間は俺たち、修行してるからいないけど、夜になれば戻ってくるから。全然寝泊まりとか、OKだからね?」
「ツナ、ありがとう。争奪戦、頑張ってね!」
「頑張るよ!」
「じゃあなアフロディ、お前の成長を楽しみにしてるぞ。チャオ!」
 ツナとリボーンは店を出て行った。
「珍しいよな。リボーンがこんなに喋るなんて」
「ふ……。ちょっと今日は舌の調子がいいだけだぞ」
「あ、山本」
「おっツナ。もう終わったのか?」
「うん。基山君は来た?」
「さっき来たけど、『ちょっと用ができたから帰るね』だってさ」
「そっか。じゃあ、俺たちも帰る?」
「そうだな。じゃ、帰りにたい焼きでも買って食うか!」
「賛成!」