二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン×REBORN! 神の復活 ( No.5 )
- 日時: 2011/12/08 18:29
- 名前: しろお (ID: zGeTWfyi)
act.2 家庭教師
獄寺達が沢田家に向かうなか、当の沢田家では————。
「まあ! いらっしゃい! ツナくん、どうしたちゃったのよー。最近、京子ちゃんといいハルちゃんといい、モテモテじゃないの!」
「なっ……。母さん、これはそ、その、そういうのじゃないから!」
ツナは顔を真っ赤にして母親に言う。
「ちょっとケガさせちゃったから、手当できないかなって思って……」
「そうなの!? まあ大変! 今救急箱持ってくるから!」
ツナの母はあわただしく台所に向かったが、テーブルの椅子に足をぶつけて、ずってんと転んだ。
「大丈夫!? もう……母さん、ドジなんだから、あわてないでよ……」
「実のママンに向かってドジとは、偉くなったもんだな、ツナ。久々の休みだからって調子に乗ってるんじゃねーか?」
「あ、リボーン!」
リボーン? とアフロディは不審に思いきょろきょろと家の中を見渡すが、人の影はない。
(どこにいるんだろう)
「俺はここだぞロン毛」
声がしたのはアフロディの足元からだった。視線を下に落とすと、黒いスーツとハット帽を着た赤ん坊がにっと笑ってアフロディと目が合った。ハット帽のつばの上にちょこんと、緑色のカメレオンが乗っている。
驚くべきことにその赤ん坊は、体型はどう見ても生まれたてのようなのに、悠然と二本足で立っている。ハットの下からのぞいている髪の毛の量も、成人となんら変わらない。
「ちゃおっす」
しかも喋る。どういう反応をすればいいのか、アフロディは迷うが、とりあえず挨拶を返そうと思って、「ど、どうも」と口ごもりながら頭を下げた。
「俺はこのダメツナの家庭教師やってる、かてきょーヒットマンリボーンだ。うちのツナが迷惑かけたみたいで、悪かったな」
アフロディは言葉に詰まった。何から質問すればいいのかわからなかった。
「なんで……。こんな赤ん坊が、流暢に喋れるんだい?」
そして、とりあえずツナに助け舟を求めた。
「うーん。なんて説明すればいいのかな……。俺の周りの奴らはあんまりそのこと気にしなかったから、いざ説明しろと言われるとちょっとなぁ」
「説明しようとしなくていいぞ。もう自己紹介は終わったんだからな。おいツナ、お前、自分の自己紹介はしたのか?」
「あっ。まだだ」
「さっさとしろ」
「ん……ごほん! 俺は、えっと、沢田綱吉っていうんだけど……歳は十四歳で、好きなことはゲーム。君の名前、聞かせてもらってなかったよね。い、いいかな、訊いても」
「構わないよ……。僕は、亜風炉照美(あふろてるみ)……。僕も、十四歳だよ。みんなはアフロディって呼んでる」
「アフロディ……。ギリシャ神話に出てくる、美の神アフロディーテをもじったのか。確かに、アフロディも美人だからな」
「珍しいな。リボーンが美人って言葉使うなんて」
「ん? ツナ、お前、気づいてないのか?」
「え? 何をだよ」
「……よく勘違いされるんだけど、僕は男だよ」