二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン×REBORN!  神の復活  ( No.51 )
日時: 2012/01/09 10:24
名前: しろお (ID: OeKIzsMq)


ここにツナはいない。もしかしたら本当に僕は、十年バズーカというタイムマシンもどきのせいで、十年後の自分と入れ替わってしまったのだろうか。
 ひどく不安になった。誰もいない、こんな見知らぬ空間に突然閉じこめられたんだから、無理もない。
 僕は自分の姿を見てみる。が、背丈も容姿も特に普段と変わっているところはない。細かく普段との相違点をあげれば、リボーンからもらったリボンで後ろで髪を結んでいるというくらいのものだ。
 僕の座っているところにごつごつした違和感を感じ、、身をよじらせそこに目をやると黒い携帯電話があった。
 僕のものではない。僕は自分の携帯電話を持っていないから。
 トゥルルと、ノーマルな着信音が鳴る。この携帯電話だ。出る訳にはいかない、他人のものだ。
 だけど、本当にここが未来なのか確かめたい気持ちもある。
 おそるおそる僕は携帯電話に手を伸ばした。あとで謝っておけばいい。神だから許されることだ。
「あの……もしもし」
「あっ、アフロディくんひさしぶりー!」
 男の人の声だった。ささやくように優しい、男の人にしては高い声だ。聞き覚えはない。
 え。今、今なんて言った? アフロディって言ったのか?
「この間の話の続きなんだけどさ、何で僕らには化身ってついてないのかなぁーっ。あ、うちの白恋にも一人、雪村って化身使える子がいるんだよ。またこの子がいい子でねー」
 化身!? 何言ってるんだこの人、そんなもの元々人にはついてないだろ。オカルト好きなのか?
 でも今はそれより、
「こ、この携帯電話は、僕のなんですか?」
「え? 何言ってるの? よく聞こえなかった」
 自分でも何を聞いているんだろうと思った。混乱せざるを得ない。
「あなたは誰なんですか!? ここは未来なんですか!?」
「どうしたんだい? ……あ、もしかしてアフロディくん、僕の電話番号登録してないの? ひどいなあ、ちょっと傷ついたよ。声でわからないかな?」
「……わかりません、何が起きてるのかも」
「じゃあヒント言うね!」
「いや、ヒントとかいいんで。今は何年で何月何日何曜日なんですか!?」
「昔、アフロディくんと一緒に宇宙人と戦ったよ!」
「う、宇宙人?」
「あれ。まだわからないか。じゃ次。DFとFWがポジションだよ!」
「すみません」
「ふざけてるの? 中学の時、世界大会のアジア予選決勝で戦った!」
「世界大会? そんなのに出た覚えは」
「じゃあ、僕は元Jリーガーで得点王にもなったことが……」
「知りませんよ!」
 自分の声のトーンがあがってきているのがわかった。
「もう、じれったいなあ! じゃあスペシャルヒント! 今は白恋中のコーチだよ!」
 そんなこと言われても、
「知りませんって」
「じゃあ答え! 吹雪士郎だよ」
「だからぁ、知りませんって」