二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン×REBORN! 十年後の世界で ( No.53 )
日時: 2012/01/06 23:59
名前: しろお (ID: oaiRW.nb)

いろいろと設定ミスを発見したので、修正しておきました。
危ない危ない…
えーっと木戸川清修が優勝したのはイナGO雷門の革命が始まる一年前なんですよね、確か。
 でもって十年バズーカは正確には九年と十ヶ月だから…あ、またミス発覚か。ぐわあああ

 



夜桜様

 コメント、ありがとうございます!
 なるほど、今のリボーンはそういう風になってるんですねぇ。呪いがとけるのは勝った一人だけって……。なんか、そろそろ終わるんじゃないかっていう展開ですね。
 骸が出所ですって!? ついに待望の出所かー
 むむむ、ラストまで目が離せませんね!



       

 

         ・       ・     ・


「ええ!? 本当に!? どうしたのさ急に、記憶喪失?」
「違うんですよ。なんだかわからないけど未来に来ちゃったみたいで! ここがどこなのかもわからないんです! どこかの部室のような感じなんですけど」
「未来にって。部室にいるってことは、木戸川清修の部室なんじゃないの?」
「木戸川清修?」
 聞いたことがある。サッカーの強豪校だ。なんでそんなところにいるんだ未来の僕は。
「ふう。また大変なことになってるみたいだね。僕は今北海道だから行けないな」
「僕は、僕はどうすればいいんですか」
「とりあえずそこで待っててくれないかな。円堂くんに話してみるから」
「円……堂くん!?」
 円堂。忘れもしないその名前。雷門のゴールキーパーだ。頭にオレンジのヘアバンドを装着している。
 あいつのせいで僕は、全国大会の決勝戦で負けた。まさか、その円堂だろうか。
 そもそも、この吹雪とは何者なのだろう。
「じゃあ、何かあったらすぐに電話してね」
「あっ、この携帯電話! 僕のなんですか!?」
「だって君、アフロディくんなんでしょ? 声もほとんど同じだし」
「あ、ああ、はい。なんだかよくわからなくなってきました」
「タイムスリップしてきちゃった、とかだったりしてね。じゃ、また後でね」
 そこで通話を切られてしまった。
 これからどうなってしまうのか心配だ。ツナはどうしているのかな。
 そうだ、ツナはどうしてるんだろう。これがもし僕の携帯電話なら、ツナの電話番号を持ってたりしても不思議じゃない。
 すぐにアドレス帳を開く。
 あった。沢田綱吉。この時代でも面識があるということに、僕は少し嬉しくなる。すぐにかける。
「でない……」
 もう一度かけ直す。しかし、何度かけても出る気配はない。
 あきらめて、他の人を探す。その途中で円堂守、豪炎寺修也、風丸一郎太という雷門中のめんめんの名があった。雷門中。僕が全国大会の決勝で負けた相手だ。その中には、さっきの吹雪士郎という男の名前もあった。
 アドレスを持っているということは、実に不思議なことだが、この時代の僕は、雷門の部員達と仲良くなっているようだ。人生は何が起こるか分からないとはよく言ったものだなあ、とつくづく思う。
 獄寺君にかけてみよう。山本でも良かったが、名前順だと獄寺は豪炎寺の次にあり、目についたのだ。
「もしもし、どうかしたのか?」
「あっ獄寺くん!?」
 繋がった。声は低くなって大人びており、僕がよく知る獄寺くんよりも落ち着きがあった。
「なんか僕、十年後に来ちゃったみたいなんだ。ツナもたぶんそうだと思うんだけど」
「十年後に? つまりお前は、十年前のアフロディなのか?」
「そう、そうなんだよ! ツナはそっちにいるのかな。僕は、よく分からない場所にいるんだ」
「十代目は……。十代目は、今は……もう、棺桶の中だ」
 棺桶? 棺桶とは、どういうことだろう。獄寺の声に一瞬陰りが見えたようにも感じた。
「それってどういう……」
「悪い。ミルフィオーレに会話を傍受されてる可能性がある。十年バズーカの効果は五分しか続かないはずだから心配しなくてもすぐ戻れる」
「ちょ、ちょっと待ってよ! ミルフィオーレって一体なんなのさ!」
「ミルフィオーレは強大な新興マフィアだ。気を付けろ。どこに潜伏してるかわからない。下手に目立つようなことはするなよ」
「ちょっ、まだ聞きた」
「ツーツーツー……」
「……いことがあるのに」
 またもや通話は途中で途切れた。さっきの吹雪さんといい、大人には余裕というものが感じられない。 
 とにかく吹雪さんを待つしかない。下手に動くな、という十年後の獄寺の忠告を聞いておこう。