二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン×REBORN! 十年後の世界で ( No.70 )
日時: 2012/01/11 21:26
名前: しろお (ID: ixsLSGyl)

 次の日。 
 朝ご飯を、木野さんが作ってくれる。 
 木枯らし荘には、松風天馬というあの天パの少年が住んでいる。親の都合で、独り暮らしだ。僕と同様木野さんに身の回りの世話をしてもらったりしている。
 彼は僕が男だということをしらないので、なにかと仲良くしてこようとしてくる。
 その日の朝、学校に行こうとしたら、木枯らし荘の玄関の前で松風がリフティングしていた。
「あっ! 待ってたんだ! 一緒に学校行こうよ!」
「う、うん……」
 僕が出るのを待っていたのだろうか。
「サッカーやるの?」
「うん! 憧れの雷門サッカー部でプレーしてるんだ! 照美は、どこのクラスに入ったの? 俺のクラスじゃないみたいだけど……」
 照美って、いきなり呼び捨てかよ。
「僕は二年生なんだ。速水くんや浜野くんもたしか、サッカー部だったよね」
「えええ!? 一年生にしてはやっぱり背が高いと……。す、すみません! 生意気な態度で話しかけちゃって!」
「気にしなくていいよ。松風くんは、サッカー好きなのかな?」
「はい! 大好きです!」
「そっか……」
「天馬おはよーってあれ、知らない人が……」
「おはよう葵! あ、最近木枯らし荘に入ってきた沢田照美さん! 二年生だよ!」
「よろしく」
「空野葵です。よ、よろしくお願いします……」
 葵ちゃんは、いぶかしげに僕のことをじろじろと見ている。性別がバレやしないかと不安になる。
 青色と水色の瞳に長い3本の睫毛が特徴的な目をしており、藍色の髪をショートカットにしている。側頭部の髪がクワガタのハサミのような形をしている。 着用している制服は赤色のリボン。白のシャツに、水色のスカート。
 不本意ながら僕も同じ格好をしている。 
 登校中の間ずっと、空野さんはちらちら僕のことを見てきた。松風くんと僕が一緒に歩いているのを見てこういう態度を取っているということは、彼女は松風くんのガールフレンドか何かなのだろう。
 松風くんも空野さんの様子がおかしいのに気付いて、それが気になって話題が思いつかないのか、三人とも無言のまま学校に着いた。
 なんだか面倒な生活だな。それでも、短い休み時間の間を縫って調査を開始した。