二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン×REBORN! 十年後の世界で ( No.75 )
日時: 2012/01/14 21:56
名前: しろお (ID: 82QqnAtN)

             act.11   その頃







「何指図してんだよ。グランお前、最近やけに偉そうだな」
「同感だ。まるで人が変わってしまったかのようだよ」
「何を言っているんだ。あの人の命令で、君たちは僕の命令には従うことになったはずだ」
「……ちっ。あの人のお気に入りだからって調子に乗るなよ、俺はお前がジェネシスだとは認めていない!」
「君たちは僕のことをお気に入りお気に入りというけれど、あの人が僕に望んでいるのは僕じゃない、僕の中のヒロトの面影だよ。それにまだ僕がジェネシスと決まった訳じゃない」
「そうやって上から意味の分からないことを言う。まあいいさ、誰が最強の称号を勝ち取るにふさわしいか、見せてあげるよ」
「ま、俺も好きにやらせてもらうぜ!」





「これがお前の望んだ結末なのか? グラン」
「ウルビダ……。今は、僕のことは独りにしてほしい」
「ガゼルもバーンも、いづれ勝手なことをしでかすぞ」
「わかってる。いつか、こうなることはわかってたんだ。もう、あの二人は僕とは遊んでくれないだろうね……。とても悲しいよ」
「それが、お父様の望みだ」
「ああ。そうだったな。まだイプシロンの役が終わるまで時間がある。ちょっとでかけてくるよ」
「ふーん、あのアフロディっていう女のところ?」
「なっ……なんで知って……!」
「私はほっといてあの女のところに遊びにいくのね! この浮気者!」
「痛い痛い! 違う、違う! 色々違う!」
「何が違うってのよ! 死人みたいな肌の色しやがってこのくそ野郎!」
「違うんだ誤解だよ! ただの友達で……!」
「お前の友達はたった今出て行っただろうが!」
「痛い痛いって! 死んじゃう、死んじゃう!」
「死ね! 死にやがれ! あっ待て逃げるな!」














「ツッくんと一緒にリボーンちゃんを探しに行ったきり、まだ戻ってきてないのよ。ハルちゃんや京子ちゃんもいないみたいだし、みんなでどこかに遊びに行ってるのかもね」
「そうですか。……また来ます」
「あ、えっと、ヒロト君、よね? どうしたのその顔……」
「え? ああ、これ? ちょっと転んだだけですよ」







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「ふーっ! 真帝国学園のメンバー、やっと揃ったな! 源田ちゃん、髪伸びたね」
「ああ、いつのまにか伸びてるな」
「佐久間も、眼帯破れてるぜ?」
「ん? あ、ああ。ちょっとイメチェンしてみたんだけど……どうかな?」
「いい! かなりいいぜ! ブリリアントだぜァ! 源田もその傷、なんか強そうでかっこいいと思うぜぇ!」
「そ、そうか。フェイスペイントというのにチャレンジしてみたんだ……」
「へぇーいいじゃんいいじゃん! あっ、いっけね! 俺、そろそろ雷門迎えに行かねぇと! じゃ、リハーサル通り、あそこの台にそれぞれ立って、鬼道君を見下ろす感じでよろしくな! 用意しておいた台詞ももうバッチリだよな! 登場シーンは、お前らがあそこの台からジャンプして、ピッチに降りてきたときが一番の見せ場だからな! じゃ、行ってくる!」





「鬼道に会えるのか」
「源田、台本には、鬼道のことはエビフライ頭って呼べって書いてあるぞ」
「何!? ……そこは普通に鬼道でいいだろ」
「やっぱそうだよな。ちょっと修正しとくわ」
「な、なんだか緊張してきたな」
「俺もだ。今のうちに、ちょっと練習しておくか」
「あれ!? 俺の台詞に比べて、佐久間の台詞多すぎじゃないか!?」
「あぁ、本当だ。でもそれだけ覚えるの大変だしなー。いいや、ちょっと削っちゃえ」
「俺も、このぐひゃひゃひゃ笑いだけは勘弁だわ……。マジックペン次貸して」