二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン×REBORN! 十年後の世界で ( No.80 )
- 日時: 2012/01/16 18:50
- 名前: しろお (ID: NPMu05CX)
しろくろろ様、コメありがとうございます!
わかります! 僕は二期の吹雪がかっこいいなあって思ったのが、イナイレ見始めた最初です。
僕もウルフレジェンドが一番好きです! うおおって叫ぶところとか! かっこいい!
いや、雪村にはまだ熊殺しの異名は早いですよ…。吹雪が初めてエターナルブリザード使ったときは、ゴールが凍ってましたからね!
染岡、最初はなんか吹雪にツンツンしてて嫌いだったんですけど、「また一緒に、風になろうぜ」で好きになりました。
世界編のアニメでワイバーンブリザード使って欲しかったです…。まあそんなこと言ったら、クロスファイアとかジ・アースとか使えば余裕で試合勝っちゃって、ストーリーが成り立ちませんからね…
狩屋はお日様園出身なんですよね。まさか、基山の養子、とか……!?
あとちょっとで完結できそうです…
act.13 不吉な予感
最近やけに、僕の回りで不幸なことばかり起こっている。
道を歩いていると、僕の鼻の先を上から落ちてきた鉢植えがかすめたり、バイクにひかれそうになったり。運よく、いつもぎりぎりで助かるけど、なにかと不自然なのだ。
それにまた誰かに、帰り道僕の後ろを尾けられているような気がする。
気付き始めている。ミルフィオーレは、僕の存在に。おそらく。
ボンゴレのみんなとは、あれから全く連絡がつかない。
あと少しで木枯らし荘だと言うときに、ふいに背後から視線を感じて振り返ってみた。
登校の時に松風と一緒にいた、空野、とか言ったかな。その子が、慌てて電柱に隠れた。
「…………」
ストーカー、か? まさか、僕のことを監視してるのか? だとしたらミルフィオーレの奴、そして僕の母を手にかけた奴。いや、あんな子が人殺しなんてできる訳が無い。無い、と以前の僕なら断言していただろう。だが、純粋なはずの子供達の悪意を見た後だ。あの犬のように母も、何気ない悪意で殺されたとわかった後だ。
カバンの中に拳銃があるのを確認して、僕は角を曲がる。
曲がった後壁に張り付き、銃を胸にかまえる。作戦はうまく行き、顔を覗かせた空野さんの額に銃口を当てた。
「なっ、はっ、はぁ!?」
「静かに。君、空野さんだよね? なんで僕のことを尾けてるのかな?」
「そ、それ、本物ですか?」
「まずは僕の質問に答えて欲しいな」
「ち、ちが……ごめんなさい! 実はあたし、あの、沢田さんが天馬と同居してるって聞いて、その、なんていうか。二人がどういう関係なのか、き、気になっちゃって……!」
「ああ、なんだそういうことか。安心して。これは偽物。それに、私と松風くんは何の関係も無い。関係を作るつもりもないよ」
ていうか僕は男だしね。
「じゃあそういうことだから、もう僕を尾けないでね?」
「はい! すみませんでした!」
ぺこぺこと頭を下げる空野さんを背に、僕は帰路を急いだ。
家に帰ると、風丸さんがいた。
「おかえりアフロディ。びっくりしたよ、お前が女子の格好をしたいだなんて言われた時は」
「まあ、色々あって。十年後の僕に代わって、風丸さんは今木戸川の監督やってるそうですね」
「木野から聞いたのか? まあ、監督やってみるのも悪くないな。あいつらけっこう才能あるし。って今日来たのはそういう話をするためじゃなくてさ。これ、見覚えあるか?」
そう言って風丸さんは、指輪と手のひらサイズの小さな箱を僕に見せた。
「これは?」
「部室に倒れてただろ? お前が倒れてたところに、この指輪と箱があったんだ」
僕はその二つを受け取り、指輪を光に当ててよく見てみる。ツナがこういう指輪を持ってた気がする。デザインは似てないけど。
「十年後のお前の所有物みたいだったし、持ってきたんだ。だが、どうも最近そのリングを持ってると、誰かに尾行されてる気がするんだよな」
「尾行……ですか」
「まあ俺のスピードについてこられる訳無いし、いつもまいてるんだけどな。前から俺の追っかけみたいのがたまにストーカーしてたけど、どうもその人達とは雰囲気が違うんだよな。殺気、みたいなものを感じるんだ。その指輪と箱を見つけてからなんだ。だから何か曰く付きのアイテムなのかもしれない。で……俺は思ったんだ。その二つがもしかしたら、アフロディが過去に戻るキーアイテムになるんじゃないかって」
「この二つが……?」
「この箱の真ん中に、指が入れられるくらいの穴があるだろ? 指輪の形に似てるんだ。はめてみたけど、何も反応が無かった」
「じゃあ、僕もやってみます」
「ああ。もし過去に戻れたら、ダークエンペラーズの件、よろしくな」
「お世話になりました」
僕は一礼し、改まって、指輪を指にはめて箱の穴に連結させた。
何も起きなかった。
「何も……起きないですね」
「何も起きないな。ま、とにかくそれお前のものだから。もし誰かに追われてる気がしたら迷わず俺か警察を呼ぶんだぞ」
「わかりました」
風丸さんは部屋を出て行った。この指輪と箱、一体なんなのだろうか。
その後何回か色々試してみたけど、反応は無かった。