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七階工事中　リア充の後日談

　あれから……。
　内山君は、竹原さんにすべてを話したらしい。キノコのことから、なにまで。まあ、あの幸せそうな状況からしたら当然の行動だろう。それでいいと、あたしは思う。あれであの二人もますますおしあわせになった……。不幸せになられたら、見てるこっちが嫌だからな。
　あのとき、内山が泣いたのにはびっくりしたけど、なんとかまとまってよかったわ。あたし、内山が泣いたときに結構いいこと言ったよね。
　リア充にはなんとなく優しくしてしまうのが、あたしの性らしい。
　だいたい、私もリア充にこだわりすぎたんだ。リア充を目の敵としていた。リア充に優しくすれば、それなりの報いというものが返ってきたのに。
　そう、こんなたっぷりの手作りケーキ。
　どうせ、竹原の野郎が内山に作った残りだろうが、「印野さんのおかげです！」と言って笑顔で渡してくれた。
　まあ、それでもかまわない。ケーキにフォークを刺す。皿の底まで先が届かない。このフォーク、そんなに短かったっけか？それとも、ケーキが固いのか？
　なにはともあれ……。
　幸せになれてよかったね。
　ここは、ヒトが幸せになるために、建てられた場所なのだから。



　そろそろ、リア充もしごになるかもしれない……。これから発言するの、ひかえよう。



工事作業員からの一言
　え？歌では不幸せになるはずだって？まあ、みてろｗ