二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【GUMI】ようこそっっ!スイートフロートアパート【裏マン】 ( No.25 )
日時: 2012/03/30 16:25
名前: 騎演男 ◆13u2kgcys2 (ID: XySDzvXC)

十階 やるべきことを纏めて表にしたいその1

 ばたん。
 茱萸は、自分の部屋に戻ると、いくつか落ち着いた。息を整える。すぐやめる。
 何もしたくない……。
(ここは玄関なのに……)
 座り込んでしまう。もはや、立っていられないほど——……。
 逃げてしまった。あの二人から。逃げてしまった。逃げてしまった。
 でも、仕方ない、仕方ない。厭なことだった。殴られると、トラウマが襲い掛かってくる。
 逃げたことから、逃げる。逃げ続ける。
 こんなのではだめだってこともわかってる。いや、わかってない。わからない。
 何が正解?何が間違い。わからない。その基準を決めるのは誰だ。
 誰でもない。もはや、なんでもないのだ。何が間違いなんて、何が正しいなんて、ありはしない。
 あれは、私の考えだ。逃げだしたのは、私の考え——!
 そうだ、私の考えを中心に動けばいい。あんなことは、私が正しいと思ったからこそ。私が正しいと思ったことを、皆が正しいと思わないわけがない。
 そうだそうだ。
 何が間違いで、何が正解なんて、ありはしない。だが、それは平民の話。私のように偉いものは違う。
「あなたって、偉いんですか?初めて知りました。私と変わらないくらいでしょう。私の組織に入ってるんだから。」
 違う。一緒にするな。一緒にするな。一緒にするな……!
 お前らみたいなくそったれと一緒にするな!
「呆れた。くそったれ。わざわざ来てあげた、私の気持ちも考えてください。」
 私がすべてだ。
 駄目、いや、良いんだ。私がすべて、だ。私がすべて。
 私が正しい!
「マジ無いわ、ですよ、ボス。」
 そうだ、私はボス。ボスだ。この世を統べる、王となる。
「王とボスをごっちゃにしないで。ほらほら、覚ましてください!」
 だまれよメガネ!
——う!
 結局、チョップで茱萸は覚醒した。