二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- original ダンガンロンパ 第一章 ( No.27 )
- 日時: 2012/01/07 23:30
- 名前: 魔女の騎士 ◆klvlLaCD9M (ID: .7T494ht)
「な、何言ってんだよ!?殺し合うって、なんなんだよ!?」
「殺し合いは殺し合いだよ。辞書ならそこらに…」
「意味なら知ってるよっ。そうじゃなくって、どうして私たちが殺し合わなきゃいけないの!?」
流石に、殺すという単語から花月と雅もようやく現実を悟ったらしい。彼らの顔はさっきまでの楽しそうな様子と打って変わり、今やその顔色は蒼白と化している。
「そうだっ!さっきから聞いてりゃ、ふざけたことばっかり言いやがって!さっさとオレたちを家に帰せっ!!」
「……ばっかり?」
モノクマは御剣の方を一瞥するように見ると、どこか、壊れたように呟き始めた。
「ばっかりってなんだよ、ばっかりって…ばっかりなんて言い草ばっかりするなっての!ホントに物分かりの悪い連中だよ。何が帰してだ。同じ事を何度も何度も何度も何度も何度も…いいかい?これからは、この学園が、オマエラの家であり世界なんだよ?殺したい放題、殺して殺させるから、殺して殺して殺して殺して殺しまくっちゃえっつーの!!」
「……もういい。分かった」
立ち上がった周囲の人間を押しのけつつ、最前列に立った安積が、モノクマに凄んだ。
「お前の考えはよく分かった!!お前の悪ふざけは度が過ぎるっ!!」
「悪ふざけ……?なんのこと?」
「しらばっくれるなぁぁぁっ!!!」
安積が雄叫びとともに、ドン、足下の床を蹴り上げ、舞台まで跳躍する。それから、彼は獲物へ向かう弾丸のように一直線に突き進んだ。
「僕はこういう冗談が嫌いなんだ!!ラジコンだがヌイグルミだか知らないが、もう許せない!!こんなもの、壊してやるっ!!」
向かった勢いのままに、モノクマの首元を掴むと一気にその体を持ち上げる。
「きゃー!学園長への暴力は校則違反だよ〜ッ!?」
「うるさい!!今すぐ僕たちをここから出せッ!そうでなければ、力ずくで……!!」
ピコーン、ピコーン、ピコーン…
安積が言葉を言い終える前に、突然、機械音が鳴り響く。
「………………」
「おい、何か答えたらどうだっ!?」
「………………」
機械音の間隔が少しずつ、短くなってきている。
おれは嫌な予感がして思わず叫んだ。
「安積!!投げろっ!!」
「は?」
ピコンピコンピコンッ!!
「爆弾か!?早くしろっ!!馬鹿っ!!」
「安積っ!!」
「わ、分かった!!」
笹川とおれの言葉に圧され、安積はおれたちのいない方向に向かってモノクマを放り投げた、次の瞬間。
ドカーン!!!!!
「「わー!?」」
「「きゃー!?」」
一同が悲鳴を上げるなか、轟々と煙りを派手にあげて、それは爆発した。