二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: original ダンガンロンパ 参照100越え感謝 ( No.46 )
- 日時: 2012/04/10 22:59
- 名前: 魔女の騎士 ◆klvlLaCD9M (ID: .7T494ht)
「それじゃ、次はだれかしら?」
「はい、次おれが話す!」
待ってました、と言わんばかりに花月が手を挙げる。
「おれたちは二階の個室を調べてたんだけどさ、おれたち三人の部屋は出口もなんもなかったぜ」
「廊下に隠し通路、ってのもなさそうだったな。あとはご存知の通り、部屋はベットと机とタンスとか、他にもトイレとシャワーとあっただろ?張り紙もあったし」
「張り紙……?どこにあった?」
「シャワー室にあったぞ。刹那、見てないのか?」
「ああ……」
「あ、それわたしも見てない。何て書いてあったの、タッツー?」
「おいおい、そりゃおれの愛称か?まんま○ケモンじゃね?……とにかく質問の答えは、“女子のシャワールームには鍵がかかる”、“夜時間は水が止まる”くらいだな。普通に生活するぶんには事足りそうだ」
「あと……お部屋……ちょっとだけ、違い……ます」
「何が違うんだ?」
「おれの部屋は中央なんだが、そこには窓がないらしくてな。京と菊の部屋に鉄板で綺麗に打ち付けている箇所があるのに対して、おれの部屋は何にもなかったってわけさ」
「後、部屋の壁紙が違うんだよな。男が“青の縦縞”で、女が“ピンクの水玉”。そんで、あとおれと菊が部屋隣だから試しに大声で呼んでみたんだけど……」
「全然……聞こえません……でした」
「つまり防音対策もバッチリってこった。残念だぜ、せっかく大音量でゲームできるのに、ゲームがないからな」
そう言って笹川はため息をつき、がっくりと肩を落としてみせる。
……とりあえず、張り紙の件は後でおれも確認しよう。
「では、次は僕たちがお話します」
次に、控えめに発言したのは石蕗だった。
「ここの、反対側の部屋で……食堂、見つけた」
「けっこう広いぜ。さすがは希望ヶ峰学園だ。15人分の椅子しかないくせに、高級レストラン並の広さだぜ。あとバーがあれば問題ないんだがな」
「未成年の飲酒は禁止だぞ」
「そうだ、御剣隼人!未成年の飲酒は頭をダメにするんだぞ!!一体何を馬鹿げたことを言ってるんだ!?」
「だーっ、うるせぇ!!酒の美味さってのはな、お子ちゃまには分かんねーんだよ!!」
「そうなの、刹那くん?」
「そうでもないだろう。酒はどちらかといえば、個人差の問題だからな」
「個人差の問題?ということは速水様は飲んだことがおありなのですか?」
「いや。おれは全く……。仕事の先輩が言っていたことだ。石蕗、続けてくれ」
「はい。奥には厨房もあって食料もたくさんありました。しばらくは食べ物に困らなさそうです」
「でも…15人もいたらすぐになくなっちゃいそうだね」
「大丈夫ですよ。……その、モノクマさんが毎日自動的に食料を追加する、と言ってましたので」
「モノクマ、だと?」
「優、変なことされてないよな!?」
「大丈夫です。そう言われただけでしたので」
石蕗は苦笑すると、御剣を一度見た。
「御剣さんの方が、むしろ危なかったですね」
「あぁ?」
「酒の件で……モノクマに、ずいぶん言われていたから、な」
「あったりまえだろ!?せっかく酒があったから飲もうってしたときに、没収しやがって!!」
「あれ?お酒あったの?」
「正確に言えば料理酒です。本当は香りや味に深みを出すために使うものなんですけど……」
「で、そこの女たらしのせいで、全部回収されたってことか」
「女たらし!?なんつー人聞きの悪いっ!せめてそこはプレイボーイだろ!」
「どっちにしろ、同じことだろう」
篠田の冷静な突っ込みが入ったところで、安積がおれの肩をたたく。
そろそろ、おれたちの出番ということらしい。