「ねえ、待って」 「俺はもう後には戻れないんだ」 「大丈夫、あたしがいるよ」あの日、きっとキラキラして見えた思い出は、彼にとって最後まで引き出しに詰め込むのが辛くて全てあたしが悪いと知っていながら、想いだって罪だって、全てに背を向けてきた。だからお願い。あたしの過去に、傷に触れないで。