二次創作小説(映像)※倉庫ログ

58.Light to pour. ( No.108 )
日時: 2012/02/18 16:22
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)



                 ( 吹雪side )


強く抱きしめる。


君があの日のように僕の腕からいなくなってしまわないように。


君の心に気づけなかった。
君の変化に気づけなかった。


僕は君を結局上辺だけしか見ていなかった。


好きじゃ言い表せないほど君を愛しているのに。



僕は無力だ。




「すき、士郎くん…」



都が僕の耳元で小さく囁く


「すき、すき、…士郎くんが、今もずっと好き」



無力でも、僕は君を救いたい。

好きだから。愛しているから。
僕のわがままかな?



「士郎くんしか好きにならないって思ってた、士郎くんとしか幸せになれないって思ってた」


君の嗚咽が聞こえて、僕はもう一度正面から向き合う。



「でも士郎くんを巻き込む訳にはいかないの、だから」

「僕の気持ちも少しは聞いて、都。」



親指で都の目元を拭う。

そして割れ物を扱うかのようにそっと両頬を優しく包み込んで
キスをする。


君が好きだから、愛しているからこそ 僕は君を闇から救い出したい。

手を伸ばして、僕が君の闇から解放してあげる。




「愛してる、だから君をもう失いたくはない。ずっと僕の傍にいて…!」


いつだって君に伝えてあげる。
いつだって君を闇から救ってあげる。


君さえいれば、僕は何度でも君に恋をするから。


約束しよう。



もう2度といなくなったりしないで。






              ( 暖かな光を降り注げよう )