二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 最終話. I think of you... ( No.117 )
- 日時: 2012/02/19 17:46
- 名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)
———— あれから3年
白い純白のドレスを身に纏って振り返る。
「すげえ、可愛い!」
「先越されるとは思わなかったわ…」
「結、朝倉先輩…ありがとう」
少し照れくさい。
でも、今だからこそ伝えるべき言葉は沢山ある。
たくさんの人があたしの周りにいて
たくさんの人があたしの大切な人。
みんな大好き。
心配、たくさんかけてしまった。
大丈夫 あたしはもう1人で立っていける。
ありがとう。
「そろそろ時間みたいだけど」
朝倉先輩の声とともに、あたしは一歩一歩前に踏み出す。
*
「驚いた、お前たちが本当に結婚するなんてな」
「ご、ごめん豪炎寺くん…」
「いいんだ、それがこの先悔いのないお前の生き方なんだろ?」
優しく微笑んで頭を撫でる豪炎寺くん。
フィフスセクターはあの後、豪炎寺くんと円堂くんたちによって跡形もなく組織は消えた。
彼がいたからこそ、あたしは今ここにいる。
感謝しきれないくらい、助けてもらった。
あたしはあの日々を決して忘れない。
“時の流れ”がいくら進もうと、あんな事は2度と起きてはいけないのだから。
「本当に、守山は忙しい奴だった」
吹雪くんを好きになった日
吹雪くんと別れた日
吹雪くんと再会した日
そんな6年だった気がする。
まだまだ先は長い。
「豪炎寺くん」
「なんだ」
「ありがとう、あたしと出会ってくれて。助けてくれて、好きにならせてくれて。」
だからあたしはこれからの吹雪くんとの生活を笑顔で過ごせるように
あなたに最高で最後の、笑顔を見せる。
ありがとう
ありがとう。
ばいばい、豪炎寺くんを好きだったあたし。
「 言うのが遅くなって悪かった。
ずっと、好きだった。悔しいけど、結婚おめでとう 」
あたしは豪炎寺くんの腕を引っ張って、また一歩大きく踏み出した ——— 。
( わたしはあなたを想います )
I think of you... 2012, 2/19 完結