二次創作小説(映像)※倉庫ログ

09.I hide a true feeling. ( No.12 )
日時: 2012/01/10 14:25
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)




朝日が差し込む。



昔話のような夢を見た。

一番初めに目に付いたのは、少しカーテンを開けて外を見ている豪炎寺くん。


「修也」

声をかければ少し微笑んで、あたしの横へ座る。



「起こしたか」

「ううん、勝手に起きた」


優しく髪を撫でて、優しい目で見てくれる。


彼の気持ちが仲間意識じゃないのは知りえてる。
その瞳から全てが透けて見えてしまうように。



あたしは今日も彼の気持ちを受け止められない。




あたしはあの頃から吹雪くんが好きで
でも再会した吹雪くんに昔の感情が蘇ることはなかった。

昔好きだった人、もう過去形。


「何、見てたの?」



あたしは少女漫画のように鈍感じゃない。


ずっと一緒にいることで、彼の気持ちが判るようにだってなった。
悔やんでるくせに、強がるのは辛くなるだけだって気づいてるくせに。



だけど仕方ないって思ってるのも知ってるよ。





           ( 君は本当の気持ちを隠してる。 )