二次創作小説(映像)※倉庫ログ

10.Not to have met me. ( No.13 )
日時: 2012/01/14 16:57
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)



スタジアムに繋がる電車の中で、透明ガラスの向こうに見える吹雪くんたちの顔。



円堂くんも鬼道くんも、見ていたのはあたしで
吹雪くんはあたしと雪村くんを交互に見ていた。




「雪村くん、」

「はい」




あたしの視線はあいかわらず3人には向けられない。





「熊沢さんの指示は絶対よ。裏切らないで」

「何でそんな当たり前のことを聞くんです?」



雪村くんは頭に「?」をたくさん浮かべてあたしの顔を不思議そうにみる。






「雷門には、吹雪くんが」
「だから、負けられないんじゃないですか。」


あたしの声を遮った雪村くんの視線は既にあたしではなく吹雪くんに移っていて

あたしもようやく吹雪くんの方を見れる気がした。

「そうだね」




この日のために、あたしが吹雪くんや円堂くん達に出会ったのなら、




神様はきっと不公平な試練を仕掛けたんだね。



だけどあたしには修也がいる。

修也はあたしにとってかけがえのない人。
神様があたしと修也を引き離そうとするのなら
あたしは死んででも抵抗し続けると思う。

そして、絶対にあの日の彼の運命と神様を呪う。





           ( 出会わなければよかったなんて )