二次創作小説(映像)※倉庫ログ

[My world]002*世界果てを目指して。 ( No.143 )
日時: 2012/02/28 17:24
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)




花弥の手を取って歩く。

夏なのにいつも冷たい手をしてる。


「アツヤかき氷買って!」


満面の笑みでかき氷と書かれた涼しそうなのれんを指さす。


「はあ?もうすぐ家なんだから我慢しろよ」
「買ってあげたら〜?」


つーか、士郎は何なんだよ。

ニヤニヤしながら言いやがって、面白がってるなコイツ。
睨むとにこにこしながら「何?」なんて聞いてくるから調子が狂う。



「アッくん、アッくん」


ちょいちょい、と花弥の手が俺を手招きする。
屈んでよーと言われ、屈むと花耶は俺の耳元に近づいて



「買ってくれないと、もうキスしてあげないよ?」
「ばっ、おまっ…!!」





顔から火が出そうなほど驚いた。


囁かれた。いや、犯された!ちくしょう。
絶対、こいつには敵わない。


俺は仕方なく鞄からおもむろに財布を出して100円玉を花弥に渡す。


「アツヤ大好き!あとでたくさんキスしてあげる!」
「そいうこと外で言うな!」

「へえ、アツヤと花弥ちゃんってキスまでしてるんだ?」

「やめろおおおおおおお!!!」






         ( 世界果てを目指して )