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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 13.Are you good in this? ( No.16 )
- 日時: 2012/01/17 13:23
- 名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)
「このフィールドなら、白恋の100%を発揮できる」
「…そうですね。」
スケートリンクのように滑るフィールド
このフィールドに慣れるのに、雷門はそう時間をかけないはず。
雷門の選手の誰かが気がつきさえすれば勝利の風は雷門に向く。
だけど大丈夫。
あたしたちには絶対障壁がある。
破られたところで白咲くんが止めてくれるに越したことはない。
「逃げないで、ここでちゃんと見ていてくださいよ。」
「何言ってるの?」
「さっき、フィールドから出て行ったのはどうしてですか?」
「え?」
雪村くんのたれ目が、あたしを鋭く睨む。
吹雪くんを裏切り者だと吹き込んだのはあたしだった。
彼にとって一番の信頼者だったのに。
あたしは壊した。
吹雪くんを信じる気持ちを。
踏みにじった。
吹雪くんに憧れる気持ちを。
雪村くんは知っている。
あたしが吹雪くんを好きだったことを。
「逃げないよ…」
「逃げたら、許しません」
「…っ」
あたしよりも少しだけ小さい雪村くんがあたしのあたまに手を置く。
年下のくせに、生意気な子。
「俺も守山さんも、あいつに終わりを付けるんです。」
「ピリオドってカッコいい言葉を使えば良いのに。」
「言いませんからね、そんな恥ずかしいこと」
「言ったら言ったで面白いけどなあ」
「俺を笑いものにするんですか?」
雪村くんの久しぶりの笑顔にホッとしたように感じた—— 。
( これでいいの? )
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