二次創作小説(映像)※倉庫ログ

15.It is a lie. ( No.20 )
日時: 2012/01/20 15:54
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)




「おい熊沢、どういう事だ」


「こら雪村!何をしている!そんなはずは…」

「お見苦しいですよ熊沢さん。」



冷静なあたしを熊沢は睨み付ける。
あたしも睨み返すと、あわててベンチに腰掛けた。



なにやってるの、

絶対障壁を破られるなんて。
まあ、いいけど。



ピー、ピー、ピ———ッ



ホイッスルが3回鳴って、白恋は雷門に負けた。



雪村くんが吹雪くんの方を見て、動かなくなったのを見る限り
君はあたしの言ったことをふりきったみたいだね。




雪村くんはあたしの方へ恐る恐る歩み寄り、


「すみません、守山さん」



と仕切りに呟いた。




「なにを今更」

「すみません、でも俺 吹雪先輩を恨むなんてやっぱりできなくて」




だから、その

ねえ雪村くん。きみを傷つけたくはないんだ。
だけど今のあたしはこういう演技をしなければいけないから。どうか許して。





「雪村くんはどうせ、道具にしか過ぎなかったし。気にしないで」





          ( 嘘だよ、ごめんね。 )