二次創作小説(映像)※倉庫ログ

[君の手を]001*モノクロ世界。 ( No.205 )
日時: 2012/03/13 12:29
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)




「あー目ぇ痛えわ…」

「ドライアイか?」


水色で綺麗な長い髪に、ハーフアップと赤いヘアゴム。

むかつくくらい整った顔をした従兄弟が手でボールを弄びながら言った。


「一郎太が知る必要あんの?」
「いや、気になっただけだろ」
「ふうん」


着崩した制服のボタンを一つ一つ外す。


一郎太が日本に帰ってきてどれくらいになるだろう。

従兄弟といえど、俺は一郎太が昔から大嫌いだった。
だからコイツが俺の家にいることさえ不快に思う。


「高校、どうだ?楽しいか?」


着替える手を止めて顔だけを一郎太に向ける。



「高校どうって、俺もう2年だし。入学したてじゃねーよ。」


そう言うと眉を「八」の字にして困ったように笑う。




「そうだったな…サッカー続けてるのか?あれから」
「…あのさあ一郎太。」






          ( モノクロ世界 )