二次創作小説(映像)※倉庫ログ

[チューリップに願いを]001* ( No.206 )
日時: 2012/03/13 13:11
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





「晴矢…きょ、今日こそその頭に水をやらせて!!」

「やめろって、おい捺伎!」
「楽しそうなことしてるね2人とも。」


晴矢を押し倒し、片手にじょうろを持つ私を嫌そうに見る風介と
楽しそうにニコニコしながら私を見るヒロトが庭に出てきた。


「あ、ヒロトと風介!晴矢が暴れて花に水やらせてくれなくてさ…」

「花じゃねえ!」
「え、違うの?」


晴矢は私をどかすと服についた土を払って立ち上がる。



「晴矢も大人しく認めて捺伎に水あげさせたらいいのに」

「いや、そんなこと毎回やってたら俺風邪ひくわ」
「ヒロトせんせーい、冬でも半袖半ズボンでアイス食べてる風介くんは風邪ひいてないでーす」

「風介は別なんだよ!」

「どう違うの?」
「いやどうって」


風介は私たちのやりとりに飽きたのか、まだ一言も喋ってないのに部屋へ戻ってしまった。

風介ってクールだから話しかけにくいんだー

実は仲良くしたい年頃の私です。




「…はっ!今日の願い事をしなきゃ!!」


私は重大な任務を思い出し、晴矢に向き直る。



「私の背中に羽が生えますように!!」
「どこに願いかけてんだよお前」

「晴矢のチューリップに」
「だからチューリップじゃねえっつってんだろおおおおおおおおお!!」





         ( 羽が生えますように! )