二次創作小説(映像)※倉庫ログ

短編[MOONLIGHT] ( No.227 )
日時: 2012/03/19 11:14
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)
参照: http://mynmmr0608.anime-voice.com/



愛してるって、もう何回言っただろう。

僕の横で眠る都の頬をそっと撫でる。



つい最近まで憎しみに身を任せ、復讐に浸していた心の闇は開放されただろうか。



「…僕は君を救えたかな」



反応はない。

愛しくなって、体が反射的に彼女を抱きしめる。


ピクリと体が跳ねて耳の横で小さく声が聞こえた。



「士郎…くん?」
「…起こしちゃったね」

「ん…どうしたの?」



君の心の傷は僕が癒してあげたい。


僕が君の光になりたい。



そう告げる僕に彼女はクスクスと笑う。



「士郎くんは昔からあたしの太陽だよ」
「太陽?」

「あたしが月で、士郎くんが太陽。」




微笑んだ彼女は美しく、そして艶やかだった。


「士郎くんはずっとあたしを照らしてくれてる」



今度は彼女が僕を抱きしめる。
その温かいぬくもりに、涙が流れた。


そしてまた眠りについたように一定的なリズムで刻まれる寝息が聞こえた。



僕は彼女の手をとってそっと指を絡める。


紡ぐ想いが溢れ出て止まらない。
でも、今だけは言うよ





「おやすみ、」



君を包み込む光になるから


導く光を僕が照らすから。

いつもと違う日々や無くした過去に怯えなくてもいい。



いつでも僕が君を愛して、闇を消してあげるから —— 。







                       MOONLIGHT 作詞・作曲 STY
                                   唄 宮野真守