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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- [キミ/ボクあれ、なに色?]003*夏虫色 ( No.253 )
- 日時: 2012/03/25 17:54
- 名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)
- 参照: http://mynmmr0608.anime-voice.com/
午後の練習が始まってからずっと自分の決められた作業を行う都を見て思った事。
都は、ドジっ子とゆうか…天然、だった。
第一によくこける、つまずく、滑る。
地面で滑るなんてどうやったらできるんだと問いたくなるくらい綺麗に滑る。
上手く説明できないけど…。
「ぅわっ」
「あーもー」
呆れる。
大体、なぜ運動部に所属してる14歳の女の子が階段で足を踏み外す。
踏み外す瞬間、私は2段上の階段から都の腕を引っ張った。
「危ないんだからちゃんと前見て歩くー」
「ごめんなさい…」
「あとその敬語。ここにいる皆、家族みたいなもんだし堅っ苦しいのいらないって。」
「はあ…」
私の顔を見て眉を「八」の字にする。
都はよく困り顔をした。
なんだか私が困らせてるみたいじゃない。
「山田、タオルくれないか」
足音もなく階段の横の手すりから顔を出したのは、我が恋しき豪炎寺修也だった。
「ごっ豪炎寺?!いつの間に…っあ、」
「—— えっ」
忘れていた、私が今都の腕を離したら都が階段から落ち ———
ドサッ
目を固く瞑った。
「あ…う、…ぁり…がと、ぅ」
予想外の都の言葉に驚いて、目を大きく開ける。
視界に入ったのは、豪炎寺が都を抱きしめる状態で倒れている姿だった。
え、え?
何だ、これは
胸が
締め付けられる。
嫌ナ … 予感 ——
( 今日の色は“夏虫色” )
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