二次創作小説(映像)※倉庫ログ

企画御題其の四 ( No.346 )
日時: 2012/04/08 21:17
名前: もずく・ ◆GJi12uWTrE (ID: vj3b3W/M)
参照: http://mynmmr0608.anime-voice.com/



               企画御題其の四「がり勉な花弥」



受験真っ盛りな冬。








ではない。

今は真夏の太陽がギラギラと地面を照らし、北海道にも関わらず蒸し暑い日々。


そんな日に限って俺の嫌いな教科ばかりの日で、暑いわ眠いわ集中できんわで意識が朦朧とする。





しかしそれは俺だけではなく、少なくともこのクラス全員が思っているであろう5時間目の数学。

先生も暑さには耐えられないらしく、仕切に風を求めて扇風機を気にする。


「だからこれは2次方程式のy=αx2に代入して式を立てるから…」


「先生、そこはy=2(x-1)2+3のグラフから読み取る方が早いかと。」



蒸し器の中にいるかのような教室の中に1人、汗1つかかずスッと上げた細い手の主が指摘した。




「いちいち式にして出さなくても、この問題は答えがグラフに現れています。違いますか?」


俺もクラスメイトも先生も言い返す言葉さえない。



奴は佐藤花弥。

クラス一、いや白恋一頭がいい生徒だ。


きっと、あいつに解けない問題なんて無いんじゃないだろうか。



学級委員だって難なくこなしているし、部活でだって好成績を修めて賞状なんていくつも貰ってる。




なんでそんな天才が私立の学校に行かないのかと不思議に思う。


「ああ…佐藤の言うとおりだ。じゃあみんな、グラフから答えを出してみろ」



佐藤は自分の意見が採用されたことに満足気な顔をして、再び汗1つとかかず教科書へ視線を落とした。




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数学なんてわかんないよー\^o^/