二次創作小説(映像)※倉庫ログ

燦灯歌 -sanbika- ( No.389 )
日時: 2012/05/06 18:18
名前: もずく・ ◆GJi12uWTrE (ID: vj3b3W/M)
参照: http://mynmmr0608.anime-voice.com/

(002)---分岐点2*/ 雪村 豹牙




大雪の日も、どんな天気の日だって、


放課後のグラウンドを見ればいつもそこにいるあの子。




ボールをキラキラと輝いた眼で追いかけるその姿はどこか懐かしい。

ほんの数年前まで私も大学のサークルで活躍をしたものだ。



しかし今は、足首の怪我が原因でもうサッカーはやっていないのだが。







ぶわっ、と強い風が吹きサッカーボールが私の足元へ転がってきた。










そのボールを追いかけ、私の元へかけよる。


「すみません」

「大丈夫よ。はい、ボール」



雪村くんの手元へボールを拾って差し出す。



あれ、ボールってこんなに硬かったかな。
もう少し柔らかかったような気もするんだけれど。



「坂井先生?」


「あっ、ごめんね。」



雪村くんはサッカーボールを触る私を不思議そうに見つめて呼んだ。


「先生サッカーやっていたんですか?」
「なぜ?」


「だって先生のボール扱い方がサッカー経験者と同じだったので!」








                ( サッカーを止めた者と雪村豹牙 )