二次創作小説(映像)※倉庫ログ

I think of you...2 ( No.395 )
日時: 2012/05/13 01:12
名前: もずく・ ◆GJi12uWTrE (ID: vj3b3W/M)
参照: http://mynmmr0608.anime-voice.com/

( 001話 ) いちばん近くできみの恋を見てきたんだ





気づけばいつも一緒にいたあいつに恋をしていた。

世間一般で言う、幼馴染などという忌まわしい関係であるが。



俺とあいつがもしも幼馴染でなければ今の状況がどれだけ変わっただろう。



少なくとも俺が諦めの言葉や歪みを着せた言葉を吐かなくても済んだであろう。





「みやこ、落ち込んでんの」

机にうつ伏せて顔を上げない幼馴染へと声を掛ける。



「何でもないよ」
「声枯れてんのに何もないとかないだろ」



何も言わなくなる。


まあ、図星だからそうもなるだろうな。



何があったかは大体分っている。
聞かなくたって傍で見ていたのだから当然の事ではあるが。



でも俺はこうしてあえて知らないフリをして苦しめる。




だって俺はお前にどう足掻いたって手が届くはずがないのだから。




少しくらい意地悪したっていいだろ?


「吹雪くんが、」




ほらね、言うと思った。

こいつが落ち込む時は吹雪が絡んでる。



だから俺は吹雪も吹雪を好きな都も大嫌いだ。


矛盾してると思うか?



俺の好きな奴は都だけど、吹雪を好きな都は嫌い。




吹雪は友達だけど、都の気持ちに気づいてやれない吹雪は嫌い。