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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 燦灯歌 -sanbika- ( No.403 )
- 日時: 2012/05/21 19:33
- 名前: もずく・ ◆GJi12uWTrE (ID: vj3b3W/M)
- 参照: http://mynmmr0608.anime-voice.com/
(003)----分岐点3*/剣城京介
「-----------------おまえ、何してんだ!」
カシャン、
カッターナイフが落ちる音と動じに、右頬に痛みが走った。
嗚呼、なぜ私はいつも死に損なってしまうのだろう。
そんなことを考えながら私の左手首を掴む剣城京介にゆっくりと顔を向けた。
「なに、してくれてんの?」
剣城京介は目付きの悪いその眼を大きく見開き、そしてすぐに眉間に皺を寄せる。
「なら目の前で見殺しにしろって言うのか?」
「したければすればいいわ。死ぬも生きるも私の勝手」
ふ、と笑う私を掴んでいた手首で引き寄せ
そして乱暴に胸ぐらを掴んだ。
怖くなんてない。
ただ死を待つ者に光など求めていないのだから、恐怖心などとうの昔に捨てたものだ。
あっても無駄なだけ。邪魔になるだけの錘。
血など見飽きた。
私の両手首に刻まれる無数の傷は勳章と称えたっていいだろう。
“生きる”って、何?
そんなもの、体験したことも、食べたこともないよ?
味など知りたくもないけどね?
いいでしょう、辛さなんてリスカで血と共に流れてしまうんだから。
( 睨み合う自殺志願者と剣城京介 )
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