二次創作小説(映像)※倉庫ログ

木蓮 ( No.479 )
日時: 2012/07/06 22:33
名前: 兎欠 ◆GJi12uWTrE (ID: vj3b3W/M)
参照: http://mynmmr0608.anime-voice.com/


            007話 [ 過ぎた日々が ]




朝から辛気臭い顔をして見せる源田と大川。



俺だって、大荷物を持った大川になんか会いたくなかった。
ましてや昨日や一昨日好きだと気づいたばかりだと言うのに、もうお別れだなんて。

告げる気はない。




大川が困るのは目に見える。


今までの関係を崩したくはないし、それよりも会いづらくなる方がもっと辛い。

馬鹿みたいに後先の関係を考えてしまう程女々しくなったもんだ、俺。







沈黙の続く俺たちの空間を切り裂くように流れた駅内放送


  『————次は新大阪行、新大阪行。黄色い線までお下がりください』




一番最初に「あ」と声を上げたのは誰だっただろう。


3人同時に言ったような気もした事に顔を見合わせ笑いあった。




「今まで、ありがとう。」
「そっちでも元気で。」
「うん」



俺は何も言えなかった。




切羽詰ったわけじゃない









真っ赤な頬
涙を溜めた潤んだ瞳



ああ、


大川は源田が好きなのか -------------------・・・。




電車が通り過ぎる。

風が吹き乱れ、ホームにいる者の髪を激しく揺らした
同時に俺の心はザワめきはじめる



「あの、源田くんわたし」
「大川あのさ」







「  好きです 」



自分が馬鹿みたいだ
恋だなんだとはしゃいだ俺が馬鹿みたいだ


2人は想い合っていた

3人いつも一緒にいたはずなのに






なんで、・・・・・・なんで!!


             ( 過ぎた日々が )