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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 死にたがり少年N ( No.483 )
- 日時: 2012/07/14 16:05
- 名前: 兎欠 ◆GJi12uWTrE (ID: vj3b3W/M)
- 参照: http://mynmmr0608.anime-voice.com/
@003 [ 海に抱かれて ]
背中に垂れた冷や汗。
ゾクゾクと鳥肌が立った。
もしかしたらアイツはまだ俺を追いかけているかもしれない。
怖い
怖い
怖い怖い
怖い怖い怖い
誰よりもアイツが怖い・・・!!!
「どうした」
「あ・・・あああああ、あああああ、」
恐怖に怯える俺の体はガタガタと震えだす。
アイツは俺を許さない
だから絶対に捕まれば確実に殺される
死ぬのはどうでもいい
むしろ死にたいくらいだ。
でもアイツはそうさせてくれない。
それがアイツの“復讐”
死にたいと思う俺をあえて生かす。
そして俺を追い詰めて追い詰めて追い詰めて
そうやって今まで何度繰り返しただろう。
俺も俺で、死にたいと思いながらアイツから逃げているのはアイツの恐怖が耐え切れないからで
馬鹿みたいに追いかけっこして見つかって殺されそうになって
それでも寸止めで生かす。
気持ち悪くなってくる。
吐き気がする。
血液が逆流してしまいそうだ。
バンバン!
襖が誰かによって強く叩かれる。
ビクリと跳ね上がった俺を見た飛鷹は「大丈夫か」と言うと襖を開けた。
「今からでも死にてえ、つー面してんなコイツ。」
「おいおい不動そんな言い方はないぜ?」
「うっせえ沈め」
目付きの悪い男と、ピンク色が特徴的な髪の男。
「お前、元気になったのか!」
「あ・・・えあ・・・」
「怪我したときゃ海にドパーンと飛び込みゃ治るぜ!」
「それはお前だけだ」
ピンクの髪の男は俺の髪をガシガシと撫でると白い歯を見せて笑った。
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