ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

HR終了のチャイムと同時にガタリとイスを引いて鞄を持つ。

早足で教室を出ると、豪炎寺くんも横について来て並んで歩く。





職員室へ行くとタイミングよく監督が出てきて
あたしたちの顔を見ると「手短に話すけどなー」とダルそうに言った。


「お前たち今から試合の申し込みに行ってくれないか？」

「今からですか？」
「ああ、締め切りが今日まででなあ。俺今から出張で行けないんだよ。」



何で期限前に申し込みに行かなかったのか問い詰めたい。

あたしが先約あるの知ってていってるのかこの先生…


「あたしは今日ちょっと用事があって…」
「わかりました。」



えっと…


ん？いま豪炎寺くんはいって言った？

あたしにもついて来いと言いたいの？


不意に豪炎寺くんの手があたしの手首を掴んで監督に背を向ける。




え…


え？！






　　　　　　　　　　　　(　君が判らない　)