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@006　[　祈りすら知らない女神　]




「・・・・・・お前のせいで・・・！お前のせいで美鶴は死んだ！！」





嗚呼



理不尽な世界

滑稽な人生


もういいや




もう、死んでしまおう———。












＊


気を失うように過去に飲み込まれていく気分だった
思い出さないようパンドラにしまい込んで逃げていた過去。

あの日の記憶だけは思い出さないようにと。




なのになぜ



こうもうまくいかないんだ。


何もかもが嫌で嫌で、死んでしまいたいのに何故。





「力牙、辛いことを思い出させようとは思わない。だがこの店にいる以上、死にたいと思うな」

「・・・この店、だと？」


「てめぇを暫くの間、雷々軒で面倒見てやるって飛鷹は言ってんだよ」



めんどくさそうに不動が言い放つ言葉は、裏腹に暖かく




不意にも涙が出てしまったなんて言うのは多分言わなくてもわかるんじゃないだろうか。