二次創作小説(映像)※倉庫ログ

[高校生編12]Daily life not to chan ( No.56 )
日時: 2012/02/03 16:39
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





「姉ちゃん、彼氏来てんだけど」



朝7:15分。

あたしはまだ髪を整えている時間帯。
弟の真紘が洗面台でヘアアイロンをかけるあたしにふてぶてしく言い放った。


「毎朝毎朝ごくろーなこった、士郎さんも」

「うるさいなあ、あんたは早く着替えてご飯食べなさい!」



あたしは急いで玄関に走ってドアを開ける。

今日も朝からいい笑顔の吹雪くん。ああ、なんて幸せ。



「ごめんね、まだ支度できてなくて。あがってよ」
「うん、じゃあお邪魔するね」


吹雪くんのポケットがジャラリと音がする。


「士郎くん、それ付けてくれたの?」

うす灰色のクマ。明らかに手作り。


そもそもあたしが作ったのだけれども。



「うん、気に入ってるよ?」


笑顔で人を殺せる吹雪くんの必殺技はあたしが毎朝実証済み。



なになに、とパジャマの真紘が吹雪くんのケータイを勝手に取り出してうす灰色のクマをジッと眺めた。


「姉ちゃんって相変わらず手芸ヘタクソだよな」
「真紘のばか!」
「いてえ!」


むかつく、この弟。


背中を殴ると吹雪くんの後ろに隠れた。許せん。






       ( 変わらない日常 )