二次創作小説(映像)※倉庫ログ

[高校生編16]Suspicious individual ( No.61 )
日時: 2012/02/05 15:43
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





「ただいま」

「姉ちゃん、何で今日は士郎さんじゃないんだよ?」
「はあ?」



あたしを睨み付ける真紘。


まだ制服姿だという辺り、真紘も今帰ってきたようだ。



「浮気してんの?さっきのチューリップ頭と」

「あんた、年上敬いなさいよ。それに浮気じゃない。」


あ?と拍子抜けの声を出す真紘の横を通り抜けて台所へ行く。



冷蔵庫を開けるが、案の定何もない中身に一息つく。



「じゃあ、誰なんだよ。」

「知らないの?豪炎寺くんだよ」
「元イナズマイレブンの?」
「そう。今日は士郎くんが用事で呼び出しだったから送ってもらったの」



なるほど、と真紘は言うとさっさとリビングを出て行こうとした。



「待ちなさい」

「な、なんだよ」
「チューリップ頭って言ったのチクられたくなかったら、買い物行って来てよ」

「はあ?!無理無理、絶対やだ」

「あーそー?じゃあ今からケータイでチクっちゃおーっと」

「ふざけんなよ!行けばいいんだろ!」


幼稚な真紘。冗談だよ、なんて言ってあげない。


カレーの材料を書いた紙を渡すと、ふんっとワザとらしく鼻を鳴らしてリビングを出て行った。



玄関まで見送ってあげようと思って、後を追う。


タンタン、と靴を叩くいい音。
ドアを開けるとそういえばさ、と言って振り返る真紘。



「俺が病院から帰ってきたとき変な奴らが家の前でウロついてたぜ?」

「なにそれ、不審者?」
「いや、判んね。集団だったし」


じゃ、といって出て行った。





            ( 不審者? )