二次創作小説(映像)※倉庫ログ

[高校生編22]Sweet nothings ( No.73 )
日時: 2012/02/09 15:38
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)




吹雪くんの唇が、
あたしの唇を、頬を、首筋を、撫でた。


キスは初めてで、何も考えられない。


チクリと首筋に痛みが走って、痛いと言うと吹雪くんはごめんねと笑った。



「士郎、くん…」


正面からあたしに抱きつく体勢の彼に、とまどうあたし。




「好きだよ、みやこ」


好き


その一言が、あたしを支配する。

あたしも好きだよ。大好き。
言葉では言い表せないくらいに。

感情が溢れ出て、歯止めが利かなくなりそう。

ああ、もう どうでもいい。なんとでもなって。



「士郎くん、好き。大好き」





愛してる









無意識の愛の言葉。


吹雪くんが驚いたようにあたしを見て、目を丸くする。


自分の言ったことにはっとして、顔が赤くなるのが判った。

そんなあたしを見て吹雪くんはフフ、と笑い



「僕も君を愛してる」




瞼にキスを落とした———— 。






            ( 愛の言葉 )