二次創作小説(映像)※倉庫ログ

[高校生編24]The thread which broke ( No.77 )
日時: 2012/02/09 18:57
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





『残念ですが、このまま意識が戻らなければ…ご覚悟なさって下さい。』

『そん、な』



真紘は、鉄骨をたくさん積んだトラックに追突されたそうだ。

病院に行く途中、意識が朦朧とする中で。



あたしさえ付いていれば。
あたしさえ付いていれば、真紘が事故になるなんてことはなかった。

あたしの所為だ。


ベットの中で眠る真紘をガラス越に見つめる。





「言ったでしょう、あなたの弟さんがどうなっても知らないと。」




この、声は…!

振り返るとそこには憎くて堪らない、千宮路の姿



「あなたが真紘を…っ?!」

「ええ、そうですよ。私が直接轢いたわけではありませんがね。」



許せない。

真紘まで巻き込むなんて。




「あなたが私の組織に入るのなら、弟さんを今すぐにでも
  最先端医療技術をもった異国の病院に搬送できますが?」



もちろん、弟さんの命は助かるでしょうね。



信じていいの?

信じるの?あたし。


だけど、あと少しの命しかない真紘を失いたくはない。


たった一人の弟。
まだまだたくさん話したい。居なくならないで、あたしの前から…!










          ( 途切れた糸 )