二次創作小説(映像)※倉庫ログ

[高校生編25]I tie a hand. ( No.78 )
日時: 2012/02/09 19:14
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





「お願い、助けて豪炎寺くん…!!」



涙がポロポロと床に落ちる。


あたしを巻き込みたくないと言ってくれた豪炎寺くん。
ごめん、あたし君を巻き込んでしまうね。

携帯越しの豪炎寺くんは少し驚いたように電話に出て、すぐに行くと切った。



これから、あたしはたくさんの人を困らせるかもしれない。
たくさんの人に迷惑をかけるかもしれない。

どうか許してください。


真紘の命のために。


あたしは天国に行けなくてもいい。
地獄でもいいから、弟を守りたいの。




「守山…!」


豪炎寺くんが座り込んだあたしを抱き寄せる。



「許せないのっ…千宮路が…!」
「…ああ」
「悔しい…っ、悔しいよ豪炎寺くん…!」
「大丈夫だ、俺がいる」


優しく背中を撫でてくれる君の手に、安心した。



「守山、俺とお前は千宮路の組織に入って、計画をぶち壊してやるんだ」




何度でも強く、豪炎寺くんはあたしに橋を渡してくれるだろう。


豪炎寺くん。あたしは千宮路が許せない。
許せないから、抵抗し続けたい。

千宮路の思惑通りにいかせるもんか。





        ( 強く手を握り締めた )