二次創作小説(映像)※倉庫ログ

[高校生編26]I shade it with a hand ( No.83 )
日時: 2012/02/11 11:25
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





あたしと豪炎寺くんは病院を出て走った。



あたしの手を強く握り締めて、前を走る豪炎寺くんの背中。

君は、まだ迷っているのかな?
あなたの人生を、あたしが壊す事になるかもしれない。
あたしの為に誰かが傷ついてしまうのは、仕方ないかもしれないから。



「豪炎寺くん、…無理、しないで」


あたしの言葉にピタリと足を止めた。




「守山が思ってる程、俺自身の未来なんか気にしていない」

「でも、あたしの所為で豪炎寺くんが」
「俺は守山のためだけに動くんじゃない。」



『未来のサッカーが純粋に好きな子供たちの為に俺は動くんだ』








その言葉にあたしの中の何かが疼いた。


あたしの未来、
真紘の未来。


未来の子供たちの、未来。


今は暗いトンネルの中にいるあたしと豪炎寺くん。


いつか、出口が見つかるように走り続ける。
誰かが、あたしたちを救い出してくれるかもしれない。



手を伸ばしてみるのも、いいなって思えた。





        ( それまで、目隠しをしよう。 )