二次創作小説(映像)※倉庫ログ

[高校生編27]Parting ( No.84 )
日時: 2012/02/11 11:38
名前: もずく・ (ID: vj3b3W/M)





交差点を曲がって、駅を通り抜ける。

人通りの多い都心に賑わいが生まれるこの場所で、あたしは見つけてしまった。



愛しくてたまらない、彼の姿を。



あたしに気づいた吹雪くんが、驚きを隠せないと言うように立ち尽くす。


構わず目の前を通り過ぎる豪炎寺くん。



瞬間に、吹雪くんに腕を掴まれたあたし。




「何、してるの?」
「お前には、関係ない。」

切り捨てた豪炎寺くんを睨みつける彼は、あたしの腕を自分の方へ引き寄せる。



「都は僕の彼女だよ、判ってるでしょう?」


だからその手を離して、
吹雪くんが怒るのを、初めて見た。



だけどあたしは




「さようなら、吹雪くん」



吹雪くんの手を振り払って、豪炎寺くんの後ろに隠れた。


また走り出すと吹雪くんの力無い声が聞こえたような気がして、涙が無意識に流れる






           ( 決別 )