二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【銀魂×ワンピ学パロ】私と仲間と日常と(オリキャラ募集! ( No.16 )
日時: 2012/01/23 10:16
名前: サリー (ID: ZjIbjScL)

第三話「甘えん坊というのは羊の皮を被った悪魔である」

—1匹の蝿が戦車の上に止まった、そして言った「俺はなんという埃をあげてい

ることか」(ラ・フォンテーヌ)
—汚いんじゃないの?その戦車(ナミ)

———

「おい、リナ。ちょっと来るヨロシ」
「ん?」

グルグル眼鏡をかけた神楽がリナの手を引っぱった。

「ちょっと、どこ行くの?」
「行けば分かるアル」

その先には《3−Z組》の隣、《3−Y組》があった。


“ドカァアアアアッン!!!!”


神楽は扉を開—いや扉を壊して中に入って行った。

「美月いるアルか?」
「ひっ…陽稲さんならアソコに…」

怯えた生徒が指を指した。
そこには、おどおどとしたカールのかかった黒髪の少女がいた。

「か、神楽…ちゃん?」
「美月ー!連れてきたアルよ」
「神楽さん、誰この子?」
「陽稲美月、ワタシの友達アル」
「あっ、そうなの。
私《3−Z組》に転入した九城院リナよ」
「よろしくお願いしますね」

美月はリナに手を差し出し、握手した。

「神楽ちゃんったら、
『ワタシのクラスに転入生が来たら一番最初にお前に見せてやるアル』
って言ってて…」
「そんな事言ってたの?」
「そうアルよ。
転入生なんて最初はUMAが地球に来たみたいな感じだけど、
一週間も経てばブームの過ぎた一発芸人と同じネ」
「じゃあ何?私のブームは終わるって?」
「違うアル。
お前が太陽に照らされた時に映るものが薄くなるだけアルよ」
「影が薄くなるって事かぁああああああ!!!!???」
「おおっ、察しが言いアルな」
「納得すな!!!」

◆◆◆

“キィ〜ンコォ〜〜ンカァ〜〜ンコォ〜〜ン”

今日最後のチャイムが鳴り終わった。

「あっ、リナさ〜ん」
「陽稲さん、神楽さんは?」
「神楽ちゃんなら
《万事屋銀ちゃん部って言っても響きが悪いんだ部》
略して《万事屋銀ちゃん》に行ってるよ」
「長ッ!!部活名長ッ!!!
っていうか部員はいるの?」
「うん、銀八先生と志村(弟)がいるよ」
「へぇ〜部活かぁ…」

後ろからうるさい騒ぎ声のする教室をリナは仰いだ。

「さ、私達は先に帰りましょう」
「うん」

◆◆◆

「えっ!!リナさんてお金持ちだったの!?」
「うん…リナでいいよ」
「お金持ちってキャビアとかフォアグラとか食べるの!?」
「お父さんとかは食べてたけど…
っていうかセレブのイメージってソレ?」
「リナさんの両親気になる…」
「…」

するとリナは急に黙った。
地面を俯いて——

「リナさん?」
「あっなに?」

“ドンッ”

「キャッ」
「ウオッ」

リナと通りすがりの群衆の一人とぶつかった。

「だ、大丈夫?」
「う、うん…」
「おいコラ小娘ェ…」
「「?」」

二人を覆う沢山の影があった。

「何アニキにぶつかっとんじゃ?オォ?」
「俺ら犬神族をなめてんのかぁ?」
「いっ、《犬神族》!?」
「えまさか…」
「おう、しっとンのか?」
「あれ、あれだよ。頭川に突っ込むやつ」
「それ映画!!!犬神×じゃねぇよぉおおおおお!!!」

犬頭が吠えた。
この集団は恐らく《天人(あまんと)》の集まりだ。
《天人》というのは—
大昔、この星地球にやってき侵略をしたという…。
その中で犬神族は多くの地球人を葬り去り」
「アニキィ!!ソレ、ナレーションの仕事ォオオオ!!!」

そして今現在は地球人と共存をしている(糞犬仕事返せ…(怒))

「ナレェ———ショォンッ!!!」
「ぶち切れた!!!(怒)ってついてるッ!!!!」
「ってやってる場合かぁ!!!
まずはコイツラに痛い目ぇみせねぇとないだろぉがァッ!!!」
「きゃあっ!!」

犬神族は強面の顔とは裏腹にかわいらしい肉球が
ついた手でいやがるリナの腕を強く引っ張った。
するとその時——

「やめろぉおおおおおおおおおお——————————!!!!!!!!」

テレビの音量を100にして爆発音を聞いたような叫びにが耳を塞いだ。
しかもその叫びを出したのは女子。

美月だった。

「オラァ…犬コロ共、お前ら何してんだァ?あぁ??」


ほんの数分前までの瞳はどこに行ったのか—
真っ赤な目は普通に考えると闘志を考えるが、今の美月の目は
“殺気”だった。

「ななんだ!?やんのかぁ!?」

表情一つ変えず無言で美月は犬神族に近付いて行く。
そして片腕をあげ——

「すみません!!!」

膝に置いて頭を下げ、“謝罪”という必殺技を見せた。

(((ええええええ——————————!!!!!!??????)))
(((謝るのかぁぁああああああああああ!!!!!!???)))
「このなめてんのかぁ!!!!!」

犬神の総長が拳を振り上げ—

“ガァンッ!!!”

「……」

皆、目の前に広がる光景に口が開かなかった。
殴られた者の血が雨のように地面に降り注ぐ。

銀八の。

「せっ、先生…」
「…」

銀八は自分の頭を触った。
真っ赤な液体が大量に手についていた。

「あのー、そこの犬の頭の方々」
「あ?」
「そちらの血液は人間と同じですかね?」
「んな訳ねぇだろ!!魚人島編じゃねぇ!!!」
「あ…そ—」

不意に全員が舌を見下ろした。
そこには駅前で超人気の780円ストロベリーパフェがあった。

「お前ら…」

死んだ魚の目が犬を睨んだ。
銀八の白衣から何故か木刀が出てくる。

「俺はなァ!!!」

斬ッ!

「医者に血糖値高いって言われて」

斬ッ!!斬ッ!!!

「パフェなんて」

斬ッ!!!!斬ッ!!!!!

「週一でしか」

斬ッ!!!!!!斬ッ!!!!!!!

「食えねぇんだよぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

斬ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

◆◆◆

「おはよう美月!」
「おはようございます、リナさん」
「…」
「ど、どうしたんですか?」
「話し方」
「あ…」
「昨日言ったでしょ!
友達になったんだから敬語じゃなくてタメ口って!!
はい!もう一回!!」
「え…」

美月は少しおどおどしながら大きく息を吸って大きな声で言った。

「おはよう!!リナ!!!」
「それでよし」

そしていつもの教室へ—

「おはよう!」
「おう!!」
「リナちゅわ〜〜〜ん!!!」
「では今日最初の…パンツみせ「やめんかぁあああああ!!!!」ブホォ!!」
「ハハハ…先生は?」
「まだ来てねェですぜぇ」
「ふ〜ん」

リナは席について窓から見える校庭を仰いだ。

—桜吹雪が舞う。

「がんばるね…」

—そして先生はとういうと先日起こした暴力団との喧嘩を理由に
給料日前に給料は下がったという。

「おれのストロベリーパフェぇえええええええええ!!!!!」