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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: [ボカロ]悪ノ娘[小説集] ( No.12 )
- 日時: 2012/01/18 15:05
- 名前: 雪姫 (ID: MXjP8emX)
召使が伝えた直後は王女様は「そう………。」としか言わなかったが、中は嫉妬の感情で押しつぶされそうだった。
そして嫉妬に狂った王女様は、ある日の晩大臣を自分の部屋に呼んだ。
大臣「王女様、わたくしめに何かご用でしょうか?」
丸い小さなメガネをかけ、茶色いタキシードを着た丸っこいおじいさんが、ゴージャスな金とプラチナをふんだんに使った椅子に座っているけど少し悲しげな背中を見せる王女様の後ろに立つ。
王女様は静かに
王女「緑の国を滅ぼしなさい。」
と言いました。
緑の国とは良い関係を築いているのでこの関係を壊したくないというのが大臣の本音だが、王女に逆らったら自分も見せしめに処刑される。
死を恐れた大臣は、急いで戦の準備をする——
***
緑の国近くの森の中。
緑の国はまさか自分達が襲われるとはおもっていないため、警備はもろい。
国民も楽しくいつもと変わらない毎日を過ごしている。これから戦争が起こると知らずに。
指揮官も出来れば戦いたくなかったが、女王様の命。
仕方なく、
指揮官「出陣だーーー!!!」
兵士「おおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
兵士達を緑の国へと出陣させる——
幾多の家が焼き払われ——
幾多の命が消えてゆく——
緑の国の国民「いやあああああ!!!」「俺達が何をしたって言うんだ!!!」「やめてくれぇぇぇぇ!!!」
苦しむ人々の嘆きは王女様には届かない——
〜三時〜
王女「あら、おやつの時間だわ。」
幾多の命が無くなっているのに、王女様はのんきにお菓子を頬張る。
召使は美味しそうにお菓子を食べる、王女様を幸せそうな顔で見つめる。
嗚呼、彼女は誰よりも美しいのに——
棘が多すぎて誰も近づけない——
誰も彼女を受け入れない——
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