二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: [ボカロ]悪ノ娘[小説集] ( No.18 )
日時: 2012/01/19 09:36
名前: 雪姫 (ID: MXjP8emX)






緑の国が滅ぼされてから数か月後。
悪の王女を倒すべくついに人々は立ち上がった!
烏合の彼らをひいきるのは赤き鎧の女剣士。
数年前、町で一人の男が処刑された時、王女に復讐を誓ったあの赤い服の少女が本当に復讐しに来たのだった。
女剣士は町の広場にあるギロチンの前に立ち演説をする。


女剣士「皆の者!今こそ悪の王女を滅ぼす時だ!!!
    闘える者は私と来い!!今こそ!長年の復讐を!!!」

町の人達「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!今こそ王女に天罰をぉぉぉ!!!」

女剣士「母さん、父さん。私が絶対に仇を取るからね///」

首から下げたネックレスをギュッと握りしめ、女剣士は誰にも聞こえないように静かに言った……。
この演説は城まで伝わり、大臣は慌てて休憩している兵士達を叩き起こす。

大臣「何をやっているんだお前たち!!
   早く準備をしろ!じゃないと死ぬぞ!!」

大臣の言った「死」を恐れた兵士達は慌てて戦の準備をし、攻撃に備える。

女剣士「行くぞォォォ!!!」

烏合「おぉぉぉぉ!!!」

指揮官「この戦も我らの勝ちだァァァァ行けェェェェェ!!!!」

兵士「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

そして始まった戦が——

『バサッ』

兵士「ぎゃああああああ!!!」

だが、長年の戦で疲れた兵士なんて、憎しみに狂った烏合達の敵ではない。
ついに城は囲まれ、家臣達は皆「死」を恐れ逃げ出した。ただ一人王女を置いて。

『バンッ』

女剣士「王女ォォォ!!!!」

ついに女剣士は王女のいる部屋にまでやってきた。
女剣士は剣を構える。王女が何かをしてきた時すぐに切れるように。
だが王女はなにもしなかった。ただ豪華な椅子に座っているだけだった。

王女「……………」

可愛く可憐な王女様はついに捕らえられた。

王女「この、無礼者!」

何も話さなかった王女だが腕を縄で縛ろうとしたら、怒った。
「私に触れるな」と言う意味も込めて。
仕方なく女剣士達は王女が逃げないように周りを固めて、見張りながら牢屋のへと移した。
牢屋へと移される姿はまるで、SPに守られるVIPのようだった……。



悪の華 可憐に咲く
       悲しげな彩りで——


彼女のための楽園は

   嗚呼 もろくもはかなく崩れてく——