二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: [ボカロ]悪ノ召使[小説集] ( No.28 )
日時: 2012/01/19 12:16
名前: 雪姫 (ID: MXjP8emX)






ある日海の向こうにある王国の行われている立食パーティーに招かれたとき君は青い髪の男に恋をした。
その事は僕も嬉しかったよ。君が恋を知ることが出来たのだから。
でも、その恋は失恋に終わった。
僕は君の涙をもう見たくないから、世界中を探した。青い髪の男を——

そして見つけた、隣の国で緑の髪の女の娘と楽しそうに話している青い髪の男を………。

青の男「君は誰よりも美しいよ。」

緑の女「ふふ、ありがとう♪」

青い髪の男に向ける、その優しげな声と笑顔に僕は一目で恋に落ちた。
だけど、王女があの娘のことを消してほしいと願うなら僕はそれに応えよう。

***

指揮官「出陣だーーー!!!」

兵士「おおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

僕は鎧を着、剣と盾とを持って兵士達と一緒に緑の国へ攻め入る。
あの緑の娘を殺すために。

緑の女「ハァハァ……」

白の女「頑張って!!あともう少しだから!!」

召使「見つけた………。」

白の女&緑の女「ッ!!!」

あの娘は、白い髪をした女の娘と一緒に林の中を逃げていた。
だけど僕はそれを先回りして待ち伏せた。あの娘を王女のために殺すために——

白の女「このぉぉぉぉぉ!!!」

白い髪の女の娘は僕を見るなり、ナイフを持って切りつけてきた。
僕はそれを避け、彼女の腹部を蹴って気絶させた。
この娘は僕の殺す相手じゃないから。

緑の女「いや………」

召使「…………」

後ずさりする彼女をじりじり追いかけて剣を振り上げる。

緑の女「いやああああああああああああああああ!!!!!」

『バサッ!!』

剣を振りおろし彼女を切り殺す。
彼女からは大量の真っ赤な血が流れ出る。そして、僕の目からは大量の涙があふれてくる。
どうして、涙が止まらない?
ごめんね……王女をこの籠から解き放つためにはこうするしかなかったんだ………。


君は王女 僕は召使

運命分かつ狂おしき双子——


***

彼女を殺したあと僕は城へと戻り、君の為だけのおやつを作る。
午後三時、君にとってのおやつの時間。
僕は出来たてのブリオッシュを持って君の元へ行く。

『ガチャ』

王女「あら、おやつの時間だわ。」

召使「今日のおやつはブリオッシュだよ。」

僕がそう言うと君は笑う、無邪気に笑う。