二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: [ボカロ]悪ノ娘[小説集] ( No.5 )
- 日時: 2012/01/18 16:17
- 名前: 雪姫 (ID: MXjP8emX)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=ODrIR1I528I&feature=related
これは孤独で愛を知らぬ哀れな王女様の物語——
昔々、今から何百年も昔——
悪逆非道な王国に悪魔のような王女様がおったそうな——
絢爛豪華な調度品も顔のよく似た召使も愛馬のジョセフィーヌもすべて王女様の物——
女王様の欲しい物を買うお金が無くなれば、国民から奪い取り——
女王様に逆らうものはすべて粛清されたそうな——
そして今日も——
国民1「もう、あんたみたいな奴にやるような金はねぇ!!!
だからもう許してくれ!!」
兵士「…………」
一人の男性が、「王女様に払うお金はもうない」と言ったため今まさに町の広場にあるギロチンで首を落とされそうになっている。
要するに見せしめだ。私に逆らったら皆こうなるという事を国民に分からせるために………。
兵士は黙って手からロープを放す。
国民1「やめてくれェェェェェェェ!!!!!」
『バサッ』 『ゴロッ』
男の願いははもろくも破られ、男の首は切断された。
そして男の死体はそのままにして兵士達は城へと帰って行った。
彼らの仕事は、男を見せしめで処刑するだけだから。
国民2「これじゃあ、可哀そうじゃ。」
国民3「そうだな。これじゃあ奴さんあの世に静かに行けないよな………。
みんなー、奴さんを運ぶのを手伝ってくれー!!!」
国民達「分かった。」「分かったわ。」「りょーかい、僕は何処を持てばいい?」
国民は男の死体を近くにある墓場へと運び、地面に埋めた。
この墓場には沢山の国民が永遠の眠りについている。
死に方は様々だか、そのほとんどが王女様に逆らったために死んでいる。
国民の怒りは計り知れない物だ。
ここにいる、赤い服の少女だって——
少女「どうして、わたち達はこんなに苦しまないといけないの?
王女様はあんなに優雅な生活をしてるのに……。
もう少し大きくなったら絶対、復讐してやる!!」
と処刑された男の流れてきた赤い血を見ながら、心に固く誓った。