二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 桜舞う中 (牧場物語ふたごの村) ( No.128 )
日時: 2012/05/13 10:03
名前: チョコミント (ID: c.8q4OQv)

第11話 このはな村で

「ふぅ・・・。結構ハードな坂道だな、これ」

私は山道を下りながらそう思った。

山道なのだから、かなり体力を使うことは予想していたけど・・・

まさかここまでとは。自分の体力の無さが手に取るようにわかる。


「・・・やっと着いた・・・!もう、どんだけ時間かかるのよ!」

山道に足を踏み入れ2時間後。

やっと目的地に到着した。

多分、今日こんな大変だとわかったから当分はこのはな村には来ないな、うん。

まぁもたもたしててもしょうがない。

時計を見ると、すでに11時を指している。

「とりあえず挨拶だけしよう」

そう思い、このはな村へと足を進めた。


---

村に入って数分後、人に遭遇した。

ブルーベル村で人にはなれたけど・・・やはりまだ躊躇いがある。

でも、ここまで来てそんなことを言ってられない。

「あ、あの!」

思い切って声をかけてみる。

その人はいきなりだったからか、驚いたように振り返った。

「あ・・・えっと、いきなりすみません・・・」

とりあえず誤ると、「いえいえ、いいのよ」と優しい笑みを浮かべてくれた。

その微笑をみて、この人は信頼できそうだと直感した。

その人は女の人で、黒く長い髪が印象的だ。

「もしかして、お隣の村に来たっていう方?」

女の人の問いに、はいと答えると、女の人はまた微笑んで言った。

「やっぱりそうなのね!この村の村長さんがすごく残念がっていたのよ。隣村に行っちゃったって。・・・あ、私はナナです。」

やっぱりイルサさん、がっかりしてたんだ・・・。

そう思うと罪悪感に襲われる。

「私はイリスです。」

「イリスさんね?よろしくお願いします」

それから数分、ナナさんと世間話をしていた、ちょうどそのとき。

「なによーーー!そんなこと言ったってわかってるんだからーーー!」

突然、やたらに大きな声が響き渡った。

何事かと見てみると、開け放たれた役場のドアの隙間から少女の姿が目に入った。

見覚えのある・・・。

「だから、イリスはあちらのブルーベル村に」

「そんなこと言ったってね〜、ラビにはわかってんだかんねー!イリスがこの村に来るとこみたんだからっ!」

少女は腕を組み、堂々と言い放つ。

透き通る白い肌に、紫の瞳。

桜色の髪を横でくくっている。

なんであの子がこの村にいるの・・・?



「ラビナ・・・」

私は呆然と、その場で呟いた。


---

はい、久々な更新な上にいきなりオリキャラが登場!!

これからどんどん登場予定です♪

ではでは。