二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 桜舞う中 (牧場物語ふたごの村) ( No.17 )
- 日時: 2012/02/03 16:19
- 名前: チョコミント (ID: c.8q4OQv)
第5話 動物
ピピピピッ!
昨日セットしておいた目覚まし時計の音で目を覚ます。
今日から本格的に牧場生活スタートだ!
そう思うとうきうきしてくる!
私はさっそく、昨日ルドガーさんにもらった服に袖を通してみた。
この服はブルーベル村の服らしい。
ルドガーさんは「これでどこからどうみてもお前さんはブルーベル村の住人じゃ!」とか言って笑ってた。
そんなにむこうの村のことが嫌いなのか・・・?
コンコンッ!
「イリスくん、起きてるかね?」
うわ、話の張本人の登場!?
ドアを開けると、やはりルドガーさんが立っていた。
「おお、その服着てみたのだね!?よく似合っておるぞ!ふぉっふぉっふぉっ!」
「はぁ、どうも・・・。」
とりあえず、その勝ち誇った高笑いをやめていただきたい。
「おお、そうじゃ!今日は動物をプレゼントしようと思ってきたのじゃ!」
忘れるところだったとか言いながら後ろを向いた。
ルドガーさんの後ろには、女の人がいた。
「イリスさん、はじめまして!あたしはジェシカ。動物屋をしてるよ!」
「あ、そうなんですか。」
動物屋。
その言葉にハッとする。
「あの、もしかしてただで動物をくれるんですか?」
私が聞くと、2人ともにこにこしながら「そうだよ」と口を揃えて言う。
「なに、サービスさ!牛と鶏一匹ずつ。可愛がってあげてね!」
「ありがとうございます・・・!」
このときに少しだけ、人への高感度ってやつが上がった気がする。
「イリスくん、さっそく名前をつけてあげてほしいのじゃ!」
ルドガーさんに言われ、考えてみる。
どうしようか・・・そうだ!
「牛がミルキーで、鶏がコッコにします!」
私が言った途端、2人の目が点になった。
あ・・あれ?そのまんますぎたかな・・・?
私はネーミングセンスがなくて、よく馬鹿にされていた。
いやなこと思い出しちゃったな・・・。
でも2人は、すぐに笑顔になって言った。
「かわいい名前だね!いいと思うよ!」
「わしもじゃ!これからしっかりお世話するんじゃぞ!」
2人の温かさに、私は素直に返事ができた。
「はい。頑張ります!」
この村の人たちはみんな暖かい人なのかな?
もしそうだとしたら、上手くやっていけそう。
心の中でそう思った。