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第8話　カフェにて

「みんな〜イリスを捕まえてきたで!」

私は今、ラズベリーに強制連行されてカフェに来ている。

というか『捕まえた』って・・・。

言い方が何とも失礼!

「あら、ラズベリーご苦労様。」

リアはにっこりしながら言う。

もしかしなくてもこれは・・・リアの命令、だと思う。

「さ、ちょうど今紅茶を淹れたところなの。イリスも座って。」

リアに勧められるがままに座らさせられる。

今日は強制的にやられることが多いな・・・。

「リア、何か忘れてないか?」

カミルが突然言い、その後リアに耳打ちしている。

一体何言ってるのだろ・・・。

少なくとも私は関わってるんだろうな。

「・・・ああ!そうだったわね!すっかり忘れていたわ!」

耳打ちが終わったのか、リアはパンと手を叩いて大声で言った。

そして私に向かって手招きをしてきた。

「え・・・何?」

しょうがなくリアに近づくと、いきなりこんなことを言ってきた。

「店の外に出て♪」

「・・・はい?」

それって、出てけってことでしょーか・・・。

私の心情が伝わったのか、リアは慌てて顔の前で手を振る。

「ちがうちがう!ちょっとだけ外に出てってだけだから!」

「外に出ろって、一体何のために・・・」

「まぁまぁ。とにかく10秒でいいから外に出て。ね?」

私の言葉を遮り、アーシュは淡々と言い私を外の方へ押してきた!

何、何なの!?

「もう、わかったわよ!出ればいいんでしょ、出れば!」

私はほぼ逆ギレな感じで仕方なく外に出た。