二次創作小説(映像)※倉庫ログ

【ボカロ神曲で小説作ってみた】パンダヒーロー ( No.106 )
日時: 2013/04/20 19:02
名前: 菜の花 ◆GmIm2XHxIQ (ID: TFYTRxC.)


***

もう、声なんて出ない。

どのくらい叫んだなんて自分でも覚えてもいないし、叫んだかどうかも、頭が熱を出した時のように熱いから分からない。

(寒いなあ・・)

もう帰らないと。

おねえちゃんが心配しちゃうよ。

お腹だってすいたし。あ、今日の幼稚園のおやつなんだったんだろ・・。

私をこに置き去りにしたおじちゃんはとっくの昔にどこかにいってしまった。

だから私は、冷たい床に膝を付いたまま、ずっとここから動いていない。

どうしようか。眠さとお腹が空いたので、もう考える事もしたくなくなってきた。

(お布団で・・・・寝なきゃ・・・)

先生に、怒られちゃうおねえちゃんにも。

そう考えていたら、体から何かを抜かれたみたいに、体制を崩してしまった。それと同時に、人の気配がした。

「だ・・・・れ・・・」

眩しい。外に出たみたいな感じがする。

「お嬢ちゃん!!大丈夫かい?!」

どうやら私は、誰かに抱き起こされたようだった。よく見てみればドアも開いている。

私を抱き起こした男の人が部屋に入ったと同時に、なだれ込むみたいにたくさん人が入ってくる。

「さ、早く救急車を!」

(警察かなあ・・・)