二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 【ボカロ神曲で小説作ってみた】パンダヒーロー ( No.22 )
- 日時: 2012/03/19 17:39
- 名前: 菜の花 (ID: TaF97fNV)
えと、上のダブって投稿してるのは、
修正に失敗した物ですw
お気になさらず・・・・・
***「パンダヒーロー」第6話***
三日後、再び仕事場———大熊リサイクル店へ————足を運んだ。
「こんにちわ〜」いつもの様に店内に入った。だが、明らかにいつもと店内の様子が違う。それは、海崎がまた店を壊したので
も、誰か客が来ている訳でも(とはいうもののこの店、大抵はあまり客が入っていない)ない。要は、空気の問題である。
その理由————それはカウンターで雑誌をめくっている大熊から発散される、渦々しいオーラのせいであった。
というか、もう『怖い』に域に達していた。
(何か・・・話しかけにくいんだけど)近くを通るのも怖いくらいだ。
まぁ、大体はこの空気の原因を察する事が出来る。
(原因は、一つしかないだろ・・・)原因———それは三日前のあの仕事
のせいであろう。
拓実もあの日以来、警察の前を通るときは見つからないか、寿命を縮める思いだ。だがしかし、三日経った今でも、その事が警
察に見つかったり、報道される様ではなかった。
「来たのか」大熊は読んでいる雑誌から顔を上げた。(でも渦々しいオーラはそのままだ。)
「今日は、李沙ちゃんいないんですか?」場の空気を少しでも和ませようと、在り来たりのことを話しかけた。
「あぁ。幼稚園だ」大熊は再び雑誌に目をやりながら答えた。しかし、相変わらず場の空気が和む様子は0。
黙々と窓を拭いている拓実だったが、やはり息が詰まる。
大熊も心配なのであろう。三日前の事が・・・・。
「だ、大丈夫ですよ。あの事はまだ、警察にもメディアにも知られて—————」
「いるんだよなぁ、ここに一人知ってる人間が」
大熊と拓実は警戒し、同時に振り向いた。
後ろにいたのは、拓実より1,2歳下と思われる少女。丁度、中学生程だろうか。流行のファッションに身を包み、髪を派手
なグリーンに染め上げている。
顔には、好奇心と知ったかぶった笑顔が悪びれも無く広がっている。
「あたし、見ちゃったんだぁ。この前の鞄捨ててるトコ。あれ、何か警察に見つかったらヤバイモンでも入ってるワケ?」
κ κ κ κ κ
ザワザワと周りの話し声やらコインの音、極め付けに趣味の悪そうなパンクロックのせいでカジノの中は大いに騒がしかった。
「おーい姉ちゃん、酒だ酒!」
「俺はこっちに賭けるね」
「お客様、こちらでは換金しかねます・・・」
「ミスター、私の勘は今日は冴えてるでしょう」
紳士淑女、マフィアや暴力団、中には二十歳に満たないような子供まで混じって賭け事をしていた。
中でも今一番賑わっていたのは、中央付近に置かれているテーブルに居座っている明らかにマフィア、暴力団絡みの連中が座っ
ている席だった。
やっているのはポーカーでもない、ブラックジャックでもない、口頭のような賭けだった。傍から見れば、酔っているもの同士
異様にテンションを高め、大声で話しているだけにも見えるが。
***