二次創作小説(映像)※倉庫ログ

【ボカロ神曲で小説作ってみた】パンダヒーロー ( No.36 )
日時: 2012/03/11 18:34
名前: 菜の花 (ID: TaF97fNV)
参照: 3,11から一年———一日でも早い復興を願います。

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(いや、人の話聞こうよ)人の話を聞かない相手に多少イラッする間もなく、GUMIは話を続けた。

「店の職員専用部屋的な所にちっさい子の写真があったから・・・・何?誘拐でもされたワケ?」冗談交じりに笑うGUMI。

「いや・・・・・『されたワケ?』じゃない。本当に『誘拐された』・・・かもしれないんだ」その瞬間、先程まで笑っていたGU

MIの表情が固まった。

「————なにそれ」

「信じられないかもしれないけど—————今朝の朝刊に・・・」

そう言って拓実は、ポケットから少し汗で湿った切り抜きを、GUMIに渡す。

しばらく無言で記事を読んでいたGUMIだったが、数分後、やっと顔を上げたかと思えば唐突に言った。

「——————中々面白くなってきたなぁ・・・・」

「っは?」

「変な仕事と変な店・・・・その次は誘拐かぁ・・・ふーん」もう一度記事をまじまじと見ると、拓実に記事を返しながらGUMI

は拓実を見た。

その目には、好奇心のみが映っている。

「やっぱりこの仕事って、面白いわね」

そういって、拓実に微笑んだ。


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